暁 〜小説投稿サイト〜
Sword Art Rider-Awakening Clock Up
新たな冒険
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た俺は、ラフな格好に着替え、ベッドの上に座った。ZECTに連絡を入れ、《アルヴヘイム・オンライン》、略称ALOのゲームソフトを送り届けてもらった。

エギルから聞いた話の限りでは相当な歯応えがありそうな内容だ。僥倖(ぎょうこう)なのはレベル制ではないということで、ステータスが足りずに自由に動けないという事態はある程度避けられそうだ。

ウォールラックに置いてあったナーブギアを持って自室を出た俺は、廊下の壁の側面前に立った。その壁に掌を当てると、すぐ横の壁面がハッチのように開き、大型四角形のタッチパネルが現れた。

パネルに人差し指でちょこんとタッチすると、電話機などでよく見られる1から0までの数字キーが表示された。4桁の暗証番号を入力後、手形のグラフィックが表示された。暗証番号を打つと自動的に指紋認証システムが表示される仕組みになっており、俺は透かさずパネルに掌を当てた。スキャンが完了すると扉が横にスライドして開き、地下に通じるエレベーターの内部空間が見て取れた。

俺を乗せたエレベーターはスイスイと地下へ降りていき、数秒を経て眼前の扉がスライド開閉した。外に出ると、面積が9000平方メートル__サッカースタジアム並みの広さ__の秘密の地下室が姿を現した。

実際は地下室と言うより、作業室や研究室といった感じだった。

元々この邸宅は茅場晶彦が所有していた別家(べっけ)だったが、養子ということで俺が数年前に晶彦から貰い受けた。その後、スターライダーの活動拠点として色々とリフォームを施した。

特に手を加えたのが__今立っているこの地下室。

物置として使われていたこの地下室を大幅に改造し、カブト専用の秘密基地に早変わりさせた。

言うなれば__《スターベース》。

ベース内はそれぞれドアや壁で区画されており、それぞれの仕事スペースが設けられている。壁やキャスターに設置されたモニターが四方八方にいくつも設置され、地下室全体の7割が映像に囲まれていた。

部屋の中央には、C字型の長いコーナーデスクと、その上に置かれた5台のパソコンとキーボード。部屋の中央の端っ子には巨大なタッチパネル式のメインモニターが設置されている。この中央区画がスターベースのメイン__《モニタールーム》だ。

最大4人まで座れるソファーが2つと、巨大な円形テーブルに椅子が設置された会議場に、壁やキャスター上のモニターが設置された《ミーティングルーム》。

作業台として使われる別の金属製デスクの上には半田ごてやドライバーなどの工具がいくつも置かれた《メカニックルーム》。

手術台にも見て取れる大型ベッドの周辺には無影灯、天吊モニター、術野カメラ、麻酔器、生体情報モニターなどの医療機器が配備されている。ベッドの上辺りには、血管造影を解析する
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