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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
フェアリィ・ダンス
再会
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の高いロボットのようにすらすらと説明をした。

「……開発費に加え、事件の補償(ほしょう)で莫大な負債(ふさい)を抱え、アーガスは消滅。その後、SAOサーバーの維持は《レクト》のフルダイブ技術研究部門に委託された」

「その通り。ちなみに、レクトのフルダイブ技術研究部門は僕の部署だよ」

須郷は、ベッドの上側を回ると和人の正面に立った。デモニッシュな微笑を貼り付けたままの顔をグイッと突き出してくる。

「つまり、明日奈の命は今やこの僕が維持していると言っていい。なら、わずかばかりの対価を要求したっていいじゃないか?」

囁き声で発せられたその台詞を聞き、2人は確信した。

この男は、アスナの現状どころか生命そのものを、己の目的のために利用する気なのだ。

立ち尽くす和人の眼を覗き込み、それまで常に浮かべていた薄笑いを収めて、須郷は冷ややかな声で命じた。

「キミとネザー君がゲームの中でこの娘と何をしてきたのかは知らないけどね。今後ここには一切こないでほしいな。結城家との接触も遠慮してもらおう」

和人は強く拳を握り締めた。だが無論、今の自分には何もすることもできなかった。凍結した数秒間が経過した。

やがて須郷は体を離すと、哄笑(こうしょう)を堪えるように片頬を震わせながら言った。

「式は来月この病院で行う。キミら2人も呼んでやるよ。それじゃあな、せいぜい最後の別れを惜しんでくれ」

殺してやりたい、と俺はなぜか自分でもわからず痛切に思った。

和人も、心臓を貫き、首を蹴り飛ばしてやりたい、と思っていた。2人の衝動を知ってか知らずか、須郷は身を翻し、そのまま病室を出て行った。











その後、病院の正門から外へ出た俺と和人は互いの連絡先を教え、別れた。

正直、和人に「連絡先を教えてくれ」と言われた際、俺は断ろうとした。

SAOから生還して以来、キリトやアスナを含む生還者との関係を完全に断ち切りたいと考えていた俺には、アスナや300人の未帰還者達が昏睡状態だったことを、心のどこかで《幸い》だと思ったかもしれない。そのはずが、キリトと互いに連絡が取れるようにしてしまった。

普通に連絡は取り合えるが、俺は自分のアドレスに特殊なプロテクトとセキュリティーを組み込み、俺の居所や名前を調べ上げられないようにガードしていた。保険があったということで俺は連絡先を教えた。

俺はいつでも__俺のことだけを考えている。

気づけば誰1人見当たらない寂しい駐車場に止めたバイクに行き着いていた。

「……考えるだけ無駄か」

呟いた途端、シュッ!という音が一瞬後ろから聞こえ、即座に振り向いた。

すると、そこに__。

「……時間は貴重に使わないとな
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