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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
フェアリィ・ダンス
再会
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ンとメタヴァーミンが出没し、各国の政府はこの未曾有(みぞう)の危機に対して1つの組織を設立した。

__それがZECT。

組織の名称は《Zap(攻撃)》《Eyes(視線)》《Central(中央)》《Tactics(戦術)》のアルファベットの頭文字から取られており、この4つの言葉は組織の理念・心得を表現している。

超常的な災害や事件を解決するために設立された《国際機関》は、平和維持組織として社会にも法的にも認識され、地球上のあらゆる国、土地での活動が容認されている。諜報(スパイ)や非合法的な活動をこなすこともあるが、人類を救うという名目を盾に許されている。

設立されて間もない頃には、SAOを開発する前の茅場晶彦も関わっていた。

自分の師匠であり、育ての親として共に暮らしてきた人物が政府の秘密機関に関わっていても、俺はそれほど驚かなかった。晶彦ほどの才能を持つ男なら、どこかの組織に眼をつけられてもおかしくはない。そういう意味では俺も同じだった。

14歳で大学卒業資格を得て以来、晶彦との合同研究、ナーブギア及びSAOの開発に着手した。晶彦に並ぶ若き天才科学者として知られた俺にも、晶彦のような裏の顔があった。

それが__カブト。





第二次世界大戦末から終戦直後にかけてアメリカ軍が、ドイツ人の優秀な科学者をドイツからアメリカに連行した《ペーパークリップ作戦》の如くZECTに勧誘された俺は、《黒いスピードスター》のことで頭が一杯だったため、勧誘を断るつもりだった。しかしブライスは絶対に諦めないという態度で、しつこく何度も俺に迫ってきた。

そんなブライスの破天荒な行動に(ほだ)された俺は、組織の理念を見極めるためにZECTが担当する《ある事件》の解決に協力することになった。事件解決を通して共に行動する内にZECTに対する俺の批評・印象を変え、ブライスと俺の間にある種の絆が築き上げられた。

時間をかけてようやくZECTに入ることを決意した俺は、《エージェント》として活動を開始する。危険な任務をこなす日々の繰り返しだが、危険と隣り合わせに生きてきた俺にはピッタリの人生だった。ZECTの権限は強く、一般には知り得ない情報を入手することも、危険区域への進入も容易い。ZECTでも入手できないような情報があった場合は、俺が得意のハッキングスキルで手入する始末。

しかし、今回の3つの情報はそれほどガードの硬いものでもなく、ハッキングや権限などといった大げさなものを使わなくても簡単に入手できた。1つは茅場晶彦の消息、もう1つはプレイヤー達の帰還状況、そして最後の1つは__《キリト》だった。

そして俺は知った。SAOプレイヤーの中には、まだ約300人ほど現実に帰還できていない者が病院のベッドに横たわった
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