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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
フェアリィ・ダンス
再会
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い。

更に、ヘルメット内部には通信装置、サイバネティックインタフェース機能が搭載されており、携帯やインターネットの代わりとして使うこともできる。

ヘルメットのバイザーを閉じた瞬間にガレージの扉を開け、バイクを走らせた。低いエンジン音を鳴らしながら南に向かって走り出す。これから向かうのは、最新鋭の総合病院。最上階の病室に、《彼女》が静かに眠っている。

2ヶ月前、俺はSAOの舞台である《浮遊城アインクラッド》の第75層に於いて最終決戦に挑んだ。最終ボスたるヒースクリフこと茅場晶彦を倒し、あのデスゲームをクリアした。その後、オーシャン・タートルの病室で覚醒し、俺は自分が現実世界に帰還したと理解した。

他の帰還者の消息を調べること自体はそれほど苦労しなかった。病室で覚醒した直後、看護師が病室内に入ってきた。その看護師が連絡を取った数十分後、眼鏡を掛けたスーツ姿の男が1人俺を訪ねてきた。彼は《ZECT》内に結成された《SAO事件対策チーム》の人間だと名乗った。

当時、あらゆるエキスパート達が集められ、《SAO事件対策チーム》を結成した。彼らは主にプレイヤーの救出方法の模索、そしてSAO内に出現した《オートマトン》の調査を行っていた。その対策チームはSAO事件が勃発(ぼっぽつ)後すぐに結成されたらしいが、結局2年間プレイヤーを救えずにいた。下手にサーバーに手を出して、事件の首謀者であるプログラマー、茅場晶彦のプロテクトを解除し(そこ)ねれば、1万人の脳が一斉に焼き切れる恐れがあった。そんな責任は誰にも取れない。だが、オートマトンの仮想世界出没については収穫を得られたとのことだった。それを除けばZECTにできたのは、SAO虜囚者の病院受け入れ態勢を整えたことと、プレイヤーデータをモニターすること。それだけでも最善だっただろう。

しかし、俺だけは一般の病院ではなく、ZECT本部であるオーシャン・タートルの病室に移送された。SAOから覚醒した時、黒縁(くろぶち)眼鏡(めがね)のZECT長官補佐官《菊岡(きくおか)誠二郎(せいじろう)》と、後に顔を見せたZECT長官《ネイサン・ブライス》の2人が俺に頼んだ。__いや、命令したと言うべきだろう。

俺は能力の更なる向上を目指してアメリカへ留学し、飛び級で《マサチューセッツ工科大学》__通称《MIT》に10歳で入学。その4年後__14歳で首席卒業。それ以来、学界の仲間入り。しかし、俺も晶彦と同様にマスコミやメディアを嫌っていた故、ニュースやネットで詳細な情報が流れ出ることはなかった。

育ちの国である《日本》に帰国したのは、それから間もなくだった。そして、俺の能力に関心を抱いたブライス長官の勧誘を受けた。





2017年に起きた《エレメンタルマター現象》以来、オートマト
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