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ハイスクールD×D 黒龍伝説

12話
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回路をズタズタに改変する。その次に片っ端からスキルの情報や知識を吸い上げる。7割ほど奪ったところで令呪によってマスターの元に転移されてしまったが十分だろう。

「そうだ、オレは奪うことに特化していた。オレは周りの奴らよりも自力が低かったから。弱い自分を誤魔化して大きく見せることと手札の数と技量によってそれを覆していた。会話や所作で戦場を支配していた」

謎は深まったが朧げな形だけは見えてきた。オレはあの人達のためならどんなことでも行ってきたんだ。オレはあの人達に全てを捧げていた。あの人達はオレが生きる意味だった。なのに、オレはこうして今、英霊としてこの場にいる。帰りたい、帰らねば、あの人達の元へ。










「セイバー、キャスターの拠点は割り出せたか?」

「地下水道の何処かというのは分かってる。今は拠点として使いやすそうなポイントに印をつけているところだ。あとは、運試しと行くしかない。オレの幸運はE++だからマスター、もダメそうだな。アイリスフィールに任せるか」

「絞り込めないのか?」

「狂人の考えなんて分からないな。少しでも会話ができていれば絞り込みやすいんだが、何か情報はあるか?」

「マスターの方ならな」

渡された資料に目を通す。子供を楽器に、しかも生きたまま作り上げるだと!?巫山戯るな!!子供は、子供、弱い者、そうだ、あの人は弱者を減らすために学校を作りたいと、貴族しか学ぶ事ができなかった物を誰でも学べる学校を作りたいと。オレは、それを心から助けてやりたいと思った。そして、面倒を見ている少年と少女がいた。何も知らない、何もすることが許されなかった二人に色々な経験をさせていた。だからこそ記憶の鍵を与えてくれたとはいえ、このマスターを許すことはできない。

考えをさらに巡らせる。おそらくだが、キャスターとこのマスターは手段、いや、ターゲットが似通っているのだろう。このマスターは裏側を一切知らない。ということは、キャスターを得たことで更に上の作品を作ろうと考えるはずだ。つまりは

「貯水池か。その中で街の中央に近い、ここが奴の工房か」

地図にバツを付ける。

「マスター、強襲の許可を」

「何かを思い出したのか?」

「子供は、オレにとって守らなければならない存在だ。それを助けてやりたい。一人でも多く!!」

「セイバー。そうか、なら、許可する。援護はできないし、こちらに異変があれば令呪で呼び出すことになる。それでもいいかい?」

「ああ、構わない。キャスターは狩らせてもらうぞ、マスター」

「やってくれて構わない。マスターの方も君に任せよう。だが、秘匿だけは確実に」

「了解だ。出し惜しみはしない、禁手化!!」

全力を出すために禁手化を行い
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