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ハイスクールD×D 黒龍伝説

10話
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戻って枕と毛布をとって戻ってくるとレオナルドがスコルたちに押しつぶされていた。

「こ〜ら、嫉妬してるんじゃない。ほら、寝るぞ。スコル、狭いからもう少しそっちに行ってくれ。ハティ、尻尾を外側にしろ、顔の前に持ってくるんじゃない。レオナルドもそんなに離れなくて良いぞ。ほら、こっちに寄ってこい」

自分から一緒に寝て欲しいと言いながら距離を取ろうとするレオナルドを傍に近寄らせる。

「それじゃあ、お休み」

明かりをラインを使って消して寝たふりをする。しばらくするとレオナルドが少しずつ近寄ってきて、腕にそっと掴まってくる。うむ、オレより素直でよろしい。甘えるなんてもう出来ないわ。









「平和だ。松田と元浜がいなくなっただけでこんなにも平和になるなんて」

放課後に生徒会室でコーヒーを飲みながらしみじみと呟く。カメラの撤去や補修の仕事がなくなっただけで大幅に暇な時間が増えた。

「匙、気を抜きすぎですよ。それより、今日は迎えに行かないのですか?」

「ちょっとずつ友達が出来ていってるみたいなんで、遊びに誘われたようです。一応、分身を一人影に潜ませてますし、スコルとハティも傍にいるから大丈夫です」

「そうですか。あら?どうぞ」

ドアがノックされ、会長が入室の許可を出す。

「失礼する。こちらに匙元士郎が居ると聞いてきたのだが」

「サイラオーグ?」

「来校手続きは済ませてきましたか?まだであれば、先に手続きをお願いします」

「すでに済ませてきた。実はソーナと匙元士郎に頼みがあってきたのだ」

「頼みですか?」

「手合わせを願いたいのだ。オレの夢のために、一番の障害になり得るだろう匙元士郎を知るために!!」

その言葉に会長がしばらく考える。

「匙、単純な肉弾戦とフェニックスの涙を使わなくて済む程度に抑えて自由に、計2回ですね。場所は、校庭でいいでしょう。結界を張るのに少し時間をもらいます。それからリアス達を呼びますが構いませんか?」

「ああ、構わない」

「では、そうですね、一時間後に始めましょう。その間に準備を済ませるようにしましょう。匙、分かりましたね。くれぐれも無茶、危険なこと、やりすぎもしないように」

「了解です」









単純な肉弾戦は開始30秒でサイラオーグが意識を失って倒れたことで決着がつく。

「サイラオーグがあんな一瞬で!?」

「正面から突っ込んだと思ったら前転から足を使った首締め。腕もキメて抵抗させることすら封じる。初見じゃどうしようもないね」

「それ以上にあれだけの隙を平気で見せる胆力がすごいです。いきなりのことでサイラオーグさんが対応できずに動けなかったからこそ一気に勝
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