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ハイスクールD×D 黒龍伝説

9話
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の涙を使ってもほとんど回復しなかったんだ。黄昏の聖槍の影響が薄まらないと、これ以上は無理だ」

「ですが」

「安静にしてれば死なない程度には回復してるから大丈夫だ」</div>

逆に言えばさっきまでは安静にしてても死ぬ程度の体で戦ってたってことだよな。死ぬのが怖くないのか?これが匙の強さの秘密なのか?

「お前たち、無事、なようだな。匙、お前も無事だったみたいだな」

「アザゼル先生ですか。すみません、ご心配をおかけしました。レヴィアタン様も含めてご報告をしたいのですが」

「簡単に説明しろ。外側でも混乱が起こってるんだよ」

「幹部クラスは半数以上を無力化、または弱体化及び一人保護しています。英雄派の運用資金や貯蔵物を根こそぎ奪取。戦力になる神器も大半は奪ってきました。八坂様もご覧の通りです」

「やりすぎだ、馬鹿野郎!!外の奴らが弱いと思ったらお前の所為かよ。いざ戦闘って時になって相手が混乱し始めるから罠かと思って慎重に鎮圧してたのが馬鹿になってくるだろうが」

「オレも最初はそこまでやる気はなかったんですよ!!ただ、流れに身を任せてたら隙だらけだったから。あと、私怨も混ざってますから」

「私怨?」

「詳しい話はレヴィアタン様を含めてからにしましょう」

この場での話し合いを切り上げ、レヴィアタン様の待つ料亭に移動する。








「みんな、お疲れ様。元ちゃんは心配かけすぎ。帰ったらソーナちゃんと合わせてお説教ね」

「お手柔らかにお願いします。それから、報告の前に一つお願いがあります」

「何かな?物にもよるけど、この場で聞くってことは重要なことなんだよね」

「はい。英雄派の一応幹部扱いされていた子供を保護しています」

「一応幹部扱い?」

「持っている神器から特別扱いするために幹部として数えられていますが、実態は拉致した子供を監視しやすくするための対応です」

「それだけ手放したくない神器、いや、神滅具か?」

「はい、魔獣創造を持つレオナルド・ダ・ヴィンチの魂を持つ少年です。幼い頃に目の前で両親を殺されている上に、暴力で無理やり従わされていたようです。魔獣創造をこちらに譲渡する代わりに、普通の生活を送りたいと。嘘を言っている様子もありませんし、先に魔獣創造も受け取っています。一応、仮の契約もその場で交わしてしまいましたので保護は確実に行う必要があります」

「う〜ん、神滅具の代わりに普通の生活かぁ〜。とりあえず私も直接会って確認しないとどうしていいかわからないかな?サーゼクスちゃん達にも相談する必要があるし。普通の生活の定義も曖昧だけど、元ちゃんはどうしたい?」

「最初はオレが育った施設に預かってもらおうと考えたのですが、オレ自
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