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9話
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「死n」
「きゃああああああああ!?」
だが、そこまでだった。突如ヘラクレスの頭が弾け飛び、隣にいたジークフリードが袈裟懸けに体がちぎれ、ジャンヌが全身から血を吹き出して倒れる。その後から轟音が鳴り響く。何が起こったのか、誰も理解できていなかった。この状況を作り出した者以外は。ジャンヌが倒れた場所のエクスカリバーとアロンダイトの姿が影に潜るのをたまたま見ていた。影に潜れる術を使えるのはオレは一人しか知らない。つまり
「ぐわあああああっ!?」
「ちっ、足1本か」
曹操の影から禁手姿の匙がアロンダイトを振り抜いて曹操の右足を切り落とす。
「くっ、貴様!?何故だ、黄昏の聖槍が!?」
「逃がすかよ!!逃げたほうが地獄だからな。ここで死んどけ!!」
木場の持つ魔剣創造と似たような現象で聖剣が曹操に向かって生える。聖剣が曹操を貫こうとしたその刹那、黒い霧が曹操を覆い、姿を消した。
「ここで死んだ方が楽だったのにな」
「匙、なんだよな?」
「そうに決まってるだろうが。まあ、一度死にかけたがな」
匙が禁手化を解いた。死にかけたというのは本当のことらしく、体に巻いている包帯が血で赤く染まっている。
「すまないがアルジェントさん、治療を頼んでも良いか?結構、キツイ」
「は、はい!!」
アーシアが座り込んでしまった匙に駆け寄って聖母の微笑で治療を始める。匙も影の中から輸血パックを取り出して輸血を行っている。
「匙、お前、何をやってたんだ?」
「破壊工作から情報奪取に寝返り工作、色々と影でゴソゴソとな。英雄派の屋台骨をへし折ってきた。まともな戦力はもう残ってないはずだ」
「寝返り?」
「少し待て、奴らが完全に撤退するまで」
そこまで言ったところで大きな九尾の狐が暴れ出した。あれが八坂様なのか。
「馬鹿どもが、素直に逃げればよかったものを」
「匙、どうなってるんだ!?」
「奴らは八坂様を洗脳してたんだがな、とっくの昔に洗脳は解いてある。今までは洗脳されたままのふりをしてもらっていただけだ。八坂様を使ってこちらにけしかけようとしたのだろうが、好機と見て曹操たちを殺しにいってるんだろう」
しばらくすると、いらいらしている八坂様の姿が消え、九重ちゃんを大きくしたような美人な人がやってきた。もしかしなくても八坂様だろう。それと同じくして異空間が崩壊する。
「どうやら完全に退いたようじゃな。無事かのう、元士郎よ?」
「さすが最強の神滅具ですよ。悪魔との相性が悪すぎる。未だに回復をかなり阻害されています」
疑問に思いアーシアの方を見ると半泣き状態で、必死に回復させようと頑張っている。
「アルジェントさん、もういい。フェニックス
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