暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 黒龍伝説

7話
[3/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
導するためにスコルに一度襲わせる。ただし、爪と牙を使わないようにしてだ。

固まっていた所にスコルとハティが飛びかかり、頭突きや蹴りでグレモリー先輩達を吹き飛ばして、また煙に身を潜める。そして再び遠吠えと物音でアルジェントさんの居る場所まで誘導する。

『リアス・グレモリー様の騎士、僧侶、リタイア』

しばらく待っているとアナウンスが流れる。これで残りはグレモリー先輩とギャスパーと塔城さんだけか。よし、休憩にするか。スコルとハティを呼び戻してフラッグを置いた位置まで戻る。スコルとハティに特製の餌、無臭のジャーキーを与える。できる限り痕跡を消す必要があるためにわざわざ用意したものだ。オレもマフラーをずらして水を飲んでカロリーメイトを食べる。それが終わればスコルとハティをブラッシングしてやる。

今頃、グレモリー先輩達は疑心暗鬼に囚われているだろう。相手の姿は見えない、ダメージを受けすぎた、ダメージを与えられていない、予想外の戦法、急に止まった攻撃、その他もろもろがグレモリー先輩達を追い詰めているだろう。このままリザインされる可能性もある。そうならない方がいいのだが。

グレモリー先輩達が移動するのに合わせて、オレたちも移動を開始する。接敵しないように注意して逃げ回り続け疲労と緊張が限界を迎えるまで傍で待ち続ける。フラッグに関しては見つかりかけたが、堂々と置いているために逆に気づかれなかった。そして、細いワイヤーを張っただけの簡単な罠に引っかかり消耗していく姿を見ながら準備が整ったのを確認して最後の仕掛けが発動する場に案内する。

結界に穴を開けてスモークを少しずつ排出し、堂々と正面からグレモリー先輩たちの前に姿を表す。

「くくく、どうですかグレモリー先輩。オレの裏の実力は?」

「匙!?くっ」

放たれた滅びの魔力を横に跳んでかわす。

「会話をする余裕もありませんか。なら、終わらせましょう」

飛びかかってくる塔城さんと複数のコウモリに分かれるギャスパーを確認して、最後の仕掛けを作動させる。次の瞬間、ショッピングモール内の全てのスプリンクラーが作動して、聖水を散布する。聖水に全身を焼かれてグレモリー先輩たちの姿が消える。

『リアス・グレモリー様の王、戦車、僧侶、リタイア。このゲーム、匙元士郎様の勝利となります』









グレモリー先輩達とのレーティングゲームから一週間後、オレはゲーム時に何をしていたのかを解説することになった。しかも、テレビ収録もされることになった。セラフォルー様に言われてしまっては受けざるを得なかった。そして解説のためだけにフィールドは保存されているらしい。

「え〜っと、とりあえず解説を始める前に言っておきます。ゲーム中に仕掛けるだけ仕掛けて使っていない
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ