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ハイスクールD×D 黒龍伝説

4話
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を纏うって言っても、その空気は広がりを見せるし言葉や行動なんかでも色が変わる。それを読んで合わせるから空気を読むだろうが」

「あ〜、なるほど」

「オレの独自解釈だけどな」

「独自解釈かよ!?」

「気にするな。それよりゼノヴィアを止めろよ。あんなことをしても神器を制御するのは無理だ」

「なんでそんなのが分かるんだよ」

「これでも神器の扱いにかけてはお前達より上だからな。それにあいつが纏う空気で一番濃い物に心当たりがある」

兵藤がゼノヴィアを止めて、オレがグレモリー先輩の僧侶に近づく。ついでにラインを使って花壇の整備をする。

「さて、オレは生徒会庶務の匙元士郎だ。神器の制御に関しては自信がある。オレがなんとかしてやるよ」

「あ、あの、ギャスパー・ヴラディ、です」

「ギャスパーね。そんじゃあ、神器の性能の確認からするか」

兵藤達に体育倉庫からボールを大量に持って来てもらって射程距離や有効範囲などを一つずつ確認する。それをノートに箇条書きしていって事前に調べておいた情報と見比べる。

「なるほど。確かに強力だがどうとでもなる神器だな」

「はあっ!?どうとでもなるって、時間を停めれるんだぞ!!」

ゼノヴィアが驚いて声を上げるが、この程度ならなんとかなる。

「で、それだけだろうが。おい、ギャスパー」

「は、はい」

「これからオレとゲームをしよう。お前が勝ったらグレモリー先輩達にお前の事を諦める様に説得してやるよ。オレが勝ったら、そうだな、オレの話を聞いて少しは前向きになれ。それだけだ」

「それだけで、いいんですか?」

「いいぞ。なんせオレが負ける訳が無いからな」

「凄い自信だな。今度はどんなイカサマを仕掛けるんだ?」

「酷い言い草だなゼノヴィア。まだこの前のケーキバイキングのおごりを賭けたポーカーの事を気にしてるのかよ。今回は本当にイカサマはねえさ。使う必要すらない。それで、やるかギャスパー?」

「あの、どんなゲームなんですか?」

「簡単だ。お前は此所から一歩も動かずに居れば良い。オレはグラウンドの端、此所から300m程か、そこからお前に近づく。それをお前が神器で邪魔をする。オレはお前に攻撃出来ない。制限時間は30秒。それまでにオレがお前に触れればオレの勝ち、触れられなければお前の勝ち。簡単だろう?」

「ほ、本当に部長を説得してくれるんですか?」

「無論だ。力づくでも説得してやる」

「や、やります」

「兵藤、時間を計れる物を持ってるか」

「一応携帯があるから、確かストップウォッチも付いてたはずだけど」

「なら審判を頼むぞ」

グラウンドの端まで歩いて行き、靴ひもを結び直しながら財布から小銭を抜き出
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