旧
3話
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!!人間の欲を刺激する邪悪な存在なんだよ!!」
「何を言っているんだい?」
シバがオレの奇行に問いかけてくるが無視だ無視。今はこのエクスカリバーの意思に用があるからな。最初に握ったとき以上の拒絶の波動がぶつけられるが足下の魔法陣から吸い上げた光力で身体を強化して耐える。やはり、ゼノヴィアが言っていた様に聖剣には意思が存在している。なら、こいつらが所有者を選ぶ理由はこれだろう。
「貴様は何だ!!何でありたい!!何を望む!!」
拒絶の波動が少しだけ緩む。ビンゴだ!!オレの予想は正しかった。
「意思を示せ、エクスカリバー!!オレが手伝ってやる!!暇な時だけな。今なら手伝ってやる」
拒絶の波動が納まり、コカビエルとケルベロスとバルパーに対しての敵意が伝わる。聖剣が所有者を選ぶ理由、それは自分たちが産み出された目的を果たすため。聖剣使いとして必要な因子とは聖剣の力を引き出すのに必要な資質のこと。自分たちの力を最大限まで発揮する事によって目的を達する為に聖剣達は担い手を選ぶ。
「OKだ、手伝ってやるよ!!伝説にまで語られる力の一端を見せてみろ、エクスカリバー!!オレが出せる限界まで力を発揮させてやる!!」
頭の中に流れ込んでくるエクスカリバーの特殊能力を理解して、天閃の力を引き出してグレモリー先輩達に襲いかかっているケルベロスの懐に飛び込んで一刀の元、切り捨てる。
「ば、馬鹿な、ありえない、そんなことあってたまるか!?因子も持たない者がエクスカリバーを扱うだと!?確かに使えなかったはずなのに、なぜだ!!これでは私の研究は、私の夢は」
太った神父が何か呟いているが放置だ。あれが木場の仇だろうからな。
「さてと、ちょっとばかりオレの用事も手伝って貰うぞ、エクスカリバー」
既に逃走に移っているシバを天閃の力を調節しながら追いかける。オレがすぐに反応出来るギリギリの速度で走り、その背中を蹴り付ける。距離的に斬りつけるには一歩近過ぎた。転がるシバにラインを繋げて聖剣使いの因子を吸収する。吸い上げて行く毎にエクスカリバーがその力をどんどん発揮して行くのが分かる。
「人外共と違って必死に生きようとするその姿、醜くも美しい。だったか?その意見には同意だよ。だからこそ、オレが生きる為に、死ね!!」
エクスカリバーで斬る様な事はせずにラインで体中を貫いて殺す。いたぶる趣味はないので頭と心臓を一番最初に貫いてやる。それから念のために大きな血管を貫いておく。これで復活する様な事はないはずだ。
「バルパーはお前の所為で人生を狂わされた男の獲物だ。オレ達はコカビエルの相手をするぞ」
エクスカリバーを肩に担いでコカビエルに向かって走る。空を飛んでいようが関係ない。今のオレとエクスカリバーなら多少の無茶が出
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