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ハイスクールD×D 黒龍伝説

2話
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い。それで本題に入るのですが、本当に転生悪魔になっても良いのですか?」

「そこは問題ありません。生きる為に人間と言う種族を捨てた所でオレはオレと言う個人ですから。ただ、転生のメリットを存分に使おうかと思っています」

「……人間としての命すらも道具として扱う気なのですか」

「……会長、最近の駒王は明らかに異常です。はぐれの噂が多く聞こえてきていたり、先の堕天使の事件、何か嫌な予感がするんですよ」

「嫌な予感ですか?」

「オレの気のせいなら良いんですが、それでも保険が欲しい所なんです」

「それが自分の命ですか」

「実際、会長が観戦に来ていなかったのならゲームの方もライザーの前に姿を見せるなんて危険な事は一切するつもりはなかったんですよ。いくらリタイア転送機能があるとは言え、人間であるオレが耐えれるかどうかなんて分からないですから。それにあんな短時間でも軽い脱水症状になる位ですから」

「大丈夫なのですか?」

「ここに来るまでに水分と塩分はしっかりと取ってきましたので問題ありません」

フェニックスが相手と聞いた時点で炎対策よりも先に熱中症対策の用意をした位だからな。制服の下に水を入れたパックと塩を小分けにして袋に入れた物を持っていたから、ゲーム終了後にオカルト研究会の部室で摂取してきた。

「ゲーム中にも言いましたけど、人間は弱い生き物で、オレはそれを身近で理解してしまった。命をかける事で躊躇なんて出来ないですよ」

「……私が今更言うことではないかもしれませんが、無謀に命を捨てる様な行為はしないように」

「もちろんですよ」

「では、引き続き匙の分の駒は保留にしておきます。保険として使う事がない事を切に願います」

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