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マイ「艦これ」(みほちん)
第40話<長い一日(下)>
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「新しい軍隊なのだと考えて欲しい!」

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マイ「艦これ」「みほちん」
:40話<長い一日(下)>(改)
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時計は11:30を過ぎた。

 将校のメガネを見るまでも無く気温は高くなっている。もう昼に近い。部屋の中も次第に暑くなってきた。

「私は艦娘には期待しているのだ」
青年将校は次第に白熱してきた。暑い……いや熱いぞ。

「例えば、この美保鎮守府にしてもだ……」
彼は大淀さんに聞いた。

「確か、司令が着任する際に敵の攻撃を受けたが艦娘で応戦したのだろう?」

急に振られた彼女は一瞬、慌てたようだったが直ぐに冷静に応えた。
「はい、当鎮守府唯一の戦艦『山城』が応戦して敵を撃破しました」

すると祥高さんも口添えをした。
「その際、戦場となった場所にたまたま居合わせた寛代ちゃんが弾着確認射撃の情報を流して補佐をしました」

「……」
一瞬、表情が変わった将校だったが直ぐに元の調子に戻った。

「なるほど……分かった」
一瞬、会議室に妙な空気が流れた。寛代……私は知っているが他の参謀たちは知らないだろう。

「寛代?」
「さあ……」
案の定、呉や神戸が顔を見合わせている。

 そういえば、あの子の名前は、ほとんど聞いたことが無い。恐らく美保以外の鎮守府に転属になったことが無いのだろう。
 もしかしたら建造されて間もないのか、よほどレアなのだ。

 将校は寛代のことは無視するようにして話を続ける。
「これだけコンパクトな鎮守府であっても、敵に対して効果的な攻撃力を持つ。今までの鎮守府、いや海軍そのものの常識を覆すのだ!」

確かに、コンパクトだ……敵もそうだけど。

彼は続ける。
「従来の兵器では歯が立たない敵に対抗できる唯一の手段と言っても過言ではないだろう」

「悔しいけど、そうですな」
「もはや陸海空の通常兵器では歯が立たないですよ」
頷く呉と神戸。

将校は言う。
「ただ艦娘という存在自体が今までの軍隊の考え方が通用しない。また現場の混乱も知っている」

「うん、嫌う提督も少なからず居ますよ」
これは神戸……よく知っているな。

青年将校は歩きながら、窓と反対側の壁に到達していた。壁を向いている将校の後頭部しか見えない。意外に小さい頭だな。

彼は振り返った。 
「艦娘は、まったく新しい軍隊なのだと考えて欲しい!」

将校は力説している。しかしその言動に、やたら「タメ」が多い。性格か?
「その先鞭(べん)としての、ここ美保鎮守府なのだ」

「え?」
私は意外に感じた。ここは、そんなに重要だったのか?

「そうなん
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