過去編、横須賀の過去 照彦side
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「ふあぁぁぁ...眠いな..」
俺は今、山のように積み重なった書類を一つ一つ丁寧に目を通していた
「そんな量あるんだし、あらかた適当にやってもいいんじゃないの?」
「そう言っても指揮とこれしか仕事ない分、ちゃんとやらんと」
話をしながらも手は止めずに進めてい
「なぁ赤城、今日って何曜日だったっけ」
「今日はカレーの日ですよ」
「それでわかるのは君らしかいないだろう」
まあ、さすがに俺もわかる
「金曜日かぁ...憂鬱」
「ほらほら、仕事仕事」
はいはい、と適当な返事を返し、また手を動かす
「はぁ...酒飲みてぇ...」
またもや言葉が漏れた
「終わったら存分に飲んでいいからはやくやっちゃってよ」
赤城に独り言がすべて拾われる
...にしても量多くねぇか?
「いつもこんな量あったっけ?」
「いつもより少ないくらいです」
あるぇぇぇ?マジかー...
「俺こんなに量やってたんだ...」
「逆に気づかないで続けてるところに驚きたいわよ」
「うむ、ちゃっちゃとやっちまうか」
〜数時間後〜
あらかた片付き、時刻もお昼を迎えていた
「昼だぁぁぁぁぁあい!!」
「うわっ!?なによ、いきなり大声なんて出して」
赤城は驚いた反動で読んでいた本を落とした
「あ、すまん、つい」
「そんなことだろうと思ってましたよ」
赤城はやれやれ、といった表情で再度本を拾い、読み始めた
「なぁ赤城、昼だけどどうすんだ?」
「間宮さんのところか鳳翔さんのところか」
俺は少々悩んだ末
「間宮のところは駆逐の子達で忙しいだろうし、鳳翔のところはいつもの面子がいるだろうからな」
「いつも通り、鳳翔のところに行こうか」
俺が行先を決めると赤城は本を机に置き、立ち上がった
「では、行きましょうか」
俺も椅子から立ち上がり、側にかけてあった軍服を着て、部屋を出た
居酒屋鳳翔へと向かう途中
「おや?提督と赤城、今から昼食か?」
後ろから声がかけられたのでそちらに振り向くと褐色の肌が目に写った
「ん?武蔵か、そうだな今から鳳翔のとこに向かうところだ」
「そうか。なら赤城、昼食一緒にさせてもらってもいいだろうか?」
「いいわよ、全然。」
ありがとう、と礼を言われつつまた歩き出した
「なんで俺には聞かないんだろうか...」
その辺は未だ謎であった
〜居酒屋鳳翔〜
俺たちは居酒屋鳳翔の暖簾をくぐった
「あら提督、それに赤城さんと...珍しいですね武蔵さんが一緒だなんて」
鳳翔は少々驚いた顔をしていたが
それに対し、武蔵は
「なに、たまたま会って、たまたま行き先が同じだっただけさ」
そう答えながら席についた
そうなんですか?といいたげな顔をしてこちらを見つめてきた
俺はそれに無言で頷き、席へついた
その後、がやが
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