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提督していない提督による騒がしい日常
過去編、横須賀の過去 彰人side
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次から次へと女の子を粉砕、玉砕、大喝采」
「大喝采はしてねぇよ」
大喝采してたら随分と糞な野郎になっちまうわ
「いいかげんそろそろ本命見つけたらどうだ?」
本命...か
「まぁ考えと」
そこまで言った瞬間
気ままでゆったりとしていた生活、その全てが一つの爆音にて掻き消された
「んなっ...なんだ...!?」
突如鳴った爆音に焦りを見せて窓から外を覗く
「あっちの方面って...」
間違いない、鎮守府方面、というより鎮守府だ
「すまねぇ!!先生には帰ったって伝えてくれ!!」
「えっ、おい!!こんな時にどこに...!!」
俺は友人の声を聞き流し、外へ外へと走り出した
学校を出る途中、パニックになった先生に止められそうになったがなんとかすり抜け、学校から飛び出した
大混乱に陥っている街中をひたすら駆け抜け、爆音のした方向へと向かっていった
走る...走る...何も考えず、1秒でも速く着くよう走り続ける
勉強ばかりでまともに運動をしていなかったせいか、足に疲労が溜まり、時折転んだりしたが、走り続けた
「ハァ...ハァ...見えた...!!やっと...っおわっ!!」
安堵した隙に足がもつれ、前に吹っ飛ぶかのように転んだ
「痛っ、ここまで来たのにっ!!」
痛みを堪え、1歩1歩歩んで行った
とある場所に着いた俺はそのまま力尽き、倒れ伏した
顔だけ上に上げ、周りを見渡す
「何が...何が起きたんだよ...」
ここは鎮守府、俺の父母が揃って働いている
提督と艦娘で、だ
前来た時のゆるく、明るい風景は微塵も残っておらず、見るも無残な光景だった
海を見つめると少女達が黒い敵と戦っている
全く知らない者が見ても一目瞭然、押されていた
このままではジリ貧にもならずに負けるだろう
時折、少女達の誰かが鎮守府へと戻っている
被弾しているのだろう、ボロボロだ
そんななか敵の半数程を引き連れ、鎮守府から離れていく一つの人影が見えた
「母さん...」
何故かはわからない、だが母さんだと分かった
それを追うように他の少女達も進んでいる
挟み撃ちによる攻撃で半数程減らしながらこちらへ近づいて来ていた
目の前で繰り広げられる戦争に、頭がついて行かなかった
母さんに疲労で隙ができ、被弾した
航行不能状態に陥ったようだった
すると母さんめがけ、艦載機が大量に飛んだ
ここで撃沈させるつもりだろう
「対空射撃!!」
1人の艦娘の怒声が響いた
声に合わせ、少女達が一斉に艦載機へと射撃を始める、が
「一機逃した!!直上!!」
おい、そんなことってあるのかよ...
「母さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!」
俺の叫び声が聞こえたのか母さんはこちらに振り向くと
最後の笑顔と言わんばかりに微笑んだ
直後、爆音と共に水柱が上
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