課外授業のデイウォーカー
王の間での謁見
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り取りにどよめいた。俺の問いにマリウスは平然とこう答えた。
「私が聖杯で好き勝手できる環境を整えてるだけです。ヴァレリーの聖杯は興味の尽きない代物でして、色々と試させているのですので本当にそれだけの事。その為、前王・・・・父や兄上達が邪魔でしたので退陣して頂きました。『あのバカ野郎』とは、あの方を指しているのでしょうが・・・・今回の行動は我々が起こした事です」
こんな奴の為に、この国の内部がグタグタになっている。それを聞いたヴァレリーも笑顔のままだし、洗脳または心を操っているように見える。今の発言でこの場にいる吸血鬼の貴族達もザワついた。まあそうだろう・・・・ここで話す事ではないのだから。
「マリウス殿下!ここで話す事ではありませんぞ!」
「こ、ここは仮にも謁見の間です!ざ、暫定の宰相と言えど、それ以上の事は謹んで頂きたい!」
「相手は創造神黒鐵様、グリゴリの堕天使総督とグレモリー家の次期当主なのですから。今の発言を総意と取られてしまうと我々の立場がありませぬ!」
マリウスの大胆発言に仲間なのか知らんが、貴族服を着た者達が慌てて窘めようとする程だ。本人にとって余り反省した態度ではなかった。
「これは失敬。早く宰相の任を解いてもらいたいぐらいです」
と苦笑いで言ってたが、こちらを舐めているような感じがした。俺らに皮肉成分を言っても無駄と終わるだけで、周りの連中よりマリウスが全ての実権を握っているように思えた。そんで俺以外の連中、特にグレモリー眷属は嫌悪の表情という感情。それを最大にしてマリウスを睨んでいたが、CB兼グレモリーの朱乃と白音らは冷静にしてる。
「・・・・酷いです。酷すぎます」
グレモリー眷属の中で、特に優しい感情を持つアーシアでもこの状況は酷と見た。そして涙を流す。
「・・・・ヴァレリー・ツェペシュは解放できないというのね?」
「話し合いは無駄だよ、リアス部長。コイツを消してさっさと帰ろうじゃないか、このヴァンパイアは生きていても害になるだけの存在だろ」
リアスがそう聞くが、マリウスは当然のように返すだけ。そして話し合いが無駄と感じたゼノヴィアは、冷たい表情となり亜空間からデュランダルを取り出そうとしていたが、俺のハリセンにより出さないで済んだ。
「バカモノ!相手は所詮と言えど宰相だ。こちらに攻撃態勢を作ったら、増々話合いなど出来んぞ」
「全く一ちゃんのお陰で最悪にならずに済んだが、俺らも吸血鬼に良い感情を持てないだろうが」
「おお、怖い怖い。では私達のボディガードをご紹介致しましょうか。私が強気になれる要因の一つをね」
「ゼノヴィア、貴女が吸血鬼に対して感情持ってない事もだけどもう少し冷静になって。これじゃ停戦をしようとしている一真君の策が水の泡
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