課外授業のデイウォーカー
王の間での謁見
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えない。ヴァレリーはクーデターを起こした者達にタダ利用されてるだけ。心も身体も神器も深く深く侵食されてるみたいだし、恩人の姿が別人のように見えたのか涙を流すギャスパー。
「・・・・ヴァレリー・・・・」
「コホン、ここまで仕込んだ事だし俺らに堂々と見せるとは趣味が悪いな。お前らはこの娘を使って何を企んでやがる?見た所、お前らが今回の首謀者だと言いたい。そうだな?」
俺は改めるようにして話すが、若者のような男性は人形のような端整な顔立ちを醜悪な笑みで歪んでた。
「首謀者といえばそうなのでしょうね。おっと、そういえば、ご挨拶がまだでした『挨拶しなくてもいい、俺はお前の事を知っているからな』では、私が誰なのか答えてみて下さい。CB総司令官の織斑一真様?」
「じゃ答えさせてもらうが、俺らCBには情報渡ってるがコイツらが知らないから意味が無い。朱乃」
「はい。貴方の名はマリウス・ツェペシュ、ツェぺシュ王家王位継承権第五位で暫定政府の宰相兼神器研究最高顧問を任されてる人物。本職は後者でありますが、貴方の叔父からの頼みにより一時的に宰相を。女王様の兄に当たる存在とされておりますわ」
「『ツェペシュの将来を憂いた可愛い妹が王として、どう吸血鬼世界を変えるか傍で見守りたい』と。お前の口上はうんざりする程反吐が出る」
CB兼グレモリーなのかコイツの事をスラスラと発言し、最後に言った言葉を聞いてマリウスは冷や汗出まくり。まさかそこまで知ってるとは思わんだろうし、先程用意してた口上まで当てるとは。創造神を舐めるなと言いたいが、アザゼル達はコイツが王族と言う事も信じられんと思ってたようで。
「一ちゃんの言う通りだな、それとこちらはカーミラ側と接触したのは知ってんだろ?ここまで招き入れてもよかったのか?」
全てを知られたのか顔を驚愕のままだったが、アザゼルが言うと途端に肩をすくめるマリウス。
「新政府はカーミラだろうと、創造神黒鐵様と堕天使の総督様であろうと友好的に交渉をしていきたいと・・・・まあ、半分冗談ですが。正直な話、私は別に政治など興味はありません。それはクーデターに乗った私の同士に任せるだけですので。今回はヴァレリー女王が貴方方に会いたいと仰ったものですし、私も貴方方に興味があったのですよ。何せ、協力者からよく貴方方のお噂を伺っているものですから」
「それについてはもう置いておく。主犯のテメエに聞くが、クーデターを起こした理由は何だ?それと『あのバカ野郎』の立案か?」
いきなり核心を突いた俺であり、クーデターの理由なら兎も角『あのバカ野郎』とは誰なのか?一部知っている者以外は、相変わらず恐い物知らずで容赦ないなと思ったそうだ。まあ俺は恐い物知らずで有名であるが、この場にいるツェペシュの吸血鬼達もこのや
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