課外授業のデイウォーカー
王の間での謁見
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番の年長者、少々脱線したが玉座に座ってる女性が着ているドレスは派手でも地味でもない感じ。身を包み優しそうな微笑みを浮かべてるが、あれは本心か芝居なのかは不明。
こちらに居るギャスパーと同じ人間味がある顔立ちしてるから、人間と吸血鬼の両方の美しさを持っている。決定的に違う赤い双眸は・・・・まるで虚ろで輝きを失いつつもある瞳をしてる女性の微笑みは儚さと痛々しく感じる。すると俺らに向けて挨拶してきた。
「ごきげんよう、皆様。私はヴァレリー・ツェペシュと申します。えーと、一応ツェペシュの現当主、王様をする事になりました。以後、お見知りおきを」
声音はとても軽い感じであったが、最初の挨拶は当主らしい挨拶だけど続きは女王になったばかりの発言。心眼にてあの子を見てるけど、とても身体エネルギーが無いように思える。吸血鬼でもハーフでも身体エネルギー溢れてるが、この子からは枯れているように感じた。視線が朧気になっていたが唯一、見知った者を見たら視線を定めた。
「ギャスパー、大きくなったわね」
「ヴァレリー・・・・会いたかったよ」
「私もよ。とても会いたかったわ。もう少し近くに寄って頂戴」
彼女の姿を見て悲観そうになるが、念話で笑顔でなと言って挨拶したギャスパー。招き寄せるようにしてヴァレリーはギャスパーに応えるよう彼女の方に寄って行く。兵士達も止める事も無く、念話で何かあれば動くと言ってギャスパーは安心して抱き寄せてたな。
「・・・・元気そうでよかった」
「私もだよ、元気だけど悪魔になっちゃった」
「ええ、その事は報告を受けていたわ。あちらでは大変お世話になったそうね」
「うん。それにCB総司令官兼黒神眷属『王』の先輩や友達も出来たから、もう私は一人じゃないよ」
「まあ・・・・ギャスパーのお友達なのですね・・・・あら・・・・。・・・・」
ギャスパーの視線が俺らに向けられるが、俺を見た後にグレモリー眷属の方も見て微笑んだ。するとヴァレリーは在らぬ方向へ顔を向けるが、この言語は恐らく俺しか聞いた事の無い言語だろう。
何もない空間に一人で話し掛けてるし、例え悪魔になって全ての言語を共通にしてもこの言語だけの理解者は俺とシャルロットに思えた。が、シャルロットも分からない顔をしてたから、理解出来るのは俺だけのようだ。
『一真、この言語は一体』
『謁見が終わったら教えてあげるよ、今は静かに聞かせてくれ』
「おやおやヴァレリーもソイツらと話せるとは驚きではある。俺に紹介してくれないか?」
「あら貴方にも聞こえるのね。じゃあ紹介するけど・・・・、・・・・」
「ほう・・・・、・・・・なのか・・・・は・・・・ふむ、俺もそう思うね」
俺とヴァレリーが言ってる言語は、この世ではなくあ
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