第37話(改1.5)<将校上陸>
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に私の元へ近寄ってきた。
緊張して私は敬礼をした。
「美保鎮守府司令であります。お待ち申し上げておりました」
「お前が美保か」
軽く敬礼をした彼は、なぜか暫く私の顔をマジマジと見詰める。
(何か不味いことでもしたかな?)
私は眼光鋭い将校の眼差しに焦る。彼とは初対面のはずだが。
(だが不思議な懐かしさを感じるのは何故だろうか?)
それは一瞬の間だったが妙に長く感じた。
直ぐに将校は『全員、直れ』と指示する。
「今は戦闘直後だ。堅苦しい挨拶や歓迎は抜きだ。すぐに会議の出来る部屋へ通してくれ。今朝の戦闘の概要を聞きたい」
少し早口で命ぜられた。若いからだろう、声は高い。凛とした彼の雰囲気に参加者からは感心した空気が流れた。
将校の後ろから降りてきた舞鶴の参謀は、私も見たことのある顔だった。その疲れた表情と凛とした将校の対比が興味深い。人間の『差』が出る。
「では参謀閣下、ご案内致します」
鳳翔さんが丁寧に挨拶をする。いつもの緩い雰囲気ではなく意外にピシッと決まっていた。
「ああ」
彼女に鞄を預けた将校は、きびきびと歩き出した。制服も似合って本当に絵に描いたような姿だった。
二式大挺が発動機を止めると辺りは急に静かになる。埠頭は波の音とカモメの声だけになった。
「では、皆さんも解散して下さい」
祥高さんの指示で各班ごとに敬礼し分かれて行く。一部埠頭では艦娘たちの井戸端会議が始まっていた(苦笑)
私は他の参謀たちと目配せをして会議室へ向かう。美保鎮守府の長い一日は始まったばかりだ。
以下魔除け
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