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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第八十五話 ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥が出征します。
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す。」
と、43歳の壮年のユーリル・フォン・バーンスタインが言い、その隣でカッシーナ家、バーンスタイン家の当主らもうなずきを示した。
彼らが帰った後もラインハルトはイルーナとキルヒアイスとなおも協議を重ね、艦隊の配備や展開について入念に検討を行った。今回の遠征の場合、主力艦隊ではなくむしろ後方における守備隊が重要なのである。万が一帝都においてラインハルト排斥の動きがあった場合、最悪のシナリオとして、彼と彼の麾下はイゼルローン回廊において帝国同盟双方から挟撃される可能性もある。イゼルローン要塞に拠ろうにも自由惑星同盟の巨大要塞に圧迫されている現在その策は下策と言えた。
そのため、ラインハルトは前面のイゼルローン要塞に対してだけではなく後方における手当ても怠りなくしている。イゼルローン要塞に向けての進発において、後方から不意打ちをされないだけでなく、回廊周辺の宙域において安全圏を確保するため、転生者の一人であるロワール・フォン・ルークレティア少将の艦隊7000隻を予備兵力として宙域中央に待機させて万が一に備えさせ、同時にフォルカー・アクセル・ビューロー少将の機動部隊6500隻をもって惑星シャティヨンに駐留させて補給基地の警備に当たらせることとした。アレーナの私設艦隊を彼女の領地にひそかに集結させて万が一に備えさせていたし、帝都においては非常事態に備えていつでも陸戦隊などを動員できるようにして、アンネローゼなどの身辺を警護するように手配もしている。
こうしてラインハルトの遠征準備は着々と進んでいた。だが、思わぬ者がこの遠征に反対の声を上げていた。
フロイライン・マリーンドルフである。
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