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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第八十五話 ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥が出征します。
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だろう。」
リューネブルクはどっかと椅子に腰かけながらそう言った。
「何の用だ。」
「随分とフロイレイン・フィオーナ・・・いや、エリーセル大将閣下をもてあそんでくれたようだな。あいにくと俺はあの方の部下でな。上官が侮辱されるのを黙ってみているわけにはいかないというわけだ。」
「俺は侮辱をしたつもりはないがね。」
シェーンコップは病室の天井に視線を移した。
「受け取り方によるさ。お前はいつもそうだった。もう少し言動を慎んでおったならば今頃はローゼンリッターを脱して自由惑星同盟の正式な将官になっていただろうに。」
「そんな制服は俺には小さすぎるんでね。多少見栄えがよくても窮屈な服は着ないことにしている。あんたには似合いかもしれんな。矜持を捨てて―。」
「矜持だと?お前の口からそのようなまっとうな言葉が出てくるとは思わなかったな。」
リューネブルクは笑いながら言った。
「矜持というものはな、自分では何一つできない無力な奴共がかろうじて突っ立つために必要な幻覚剤だ。力をもって道を切り開ける人間にはそのようなものは不要なのだよ。」
「・・・・本気でそう思っているのか、リューネブルク少将。」
シェーンコップが不意にリューネブルクを見、静かに言った。リューネブルクはかつての部下をにらみつけ、互いの視線は数秒にわたってトマホーク同士がぶつかり合うときのあの火花を散らしていた。
「・・・思わんさ。」
リューネブルクが視線をそらして、静かに言う。だが、すぐまた視線をシェーンコップに戻した。
「俺の力などたかが知れている。お前も思い知っただろう。あの女共には到底かなわないという事を。あれは次元の違う存在だ。突拍子もない事だがそう言ってもいい。だが、おかげで俺は目が覚めた。自らの力一つ等というのは、たかが知れている。ならばできうることは二つ、一つはもっと強力な庇護者にすり寄ってその陰の下で生きていくことだ。」
「犬になり下がったか。」
苦々しい言葉が吐き出されたがリューネブルクは顔色一つ変えなかった。
「違うな。俺はもう一つの生き方を選んだ。俺の力を存分に生かしてくれる人の下につくことをな。外見は似ているとおまえはいうかもしれんが、そうだとしたらお前もその程度の人間だったという事だ。」
* * * * *
ローゼンリッターが乗り込んできたとき、リューネブルクはもう一方の別働部隊の指揮を執っていた。その際にフィオーナから指令が下されたのだが、
「できうる限りは捕虜にしたいのです。ええ、詭弁であり、無用な優しさであるという事は充分に承知の上です。それでも、できる限りは助けたい。」
というものだった。当然彼はあきれ返ったし、その愚かさを口に出していったのだが、
「戦闘が不可抗力であることは承知しています。でも、その不可抗力という現象にかこ
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