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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第八十五話 ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥が出征します。
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たこともありません。」
うろたえたフィオーナが頬を染めて否定する。
「あなたたちのことは可能な限り調べていました。どんなにひどい扱いを受けていたのかを・・・・。」
そう言ってフィオーナは話し出した。それはアレーナの構築した情報網からの情報であり、彼女の前世からの記憶に基づくものであり、帝国軍情報部からの情報であった。
「・・・・良く調べたものですな。」
長い話は終わった。それに対して否定も肯定もせず、シェーンコップはそれだけを言った。
「世界を変えたいなんて大それたことを考えているんじゃないんです。私たちはラインハルト・フォン・ローエングラム元帥の指揮下にあります。そのローエングラム元帥がきっとこの状況を変えてくれる、そう信じています。」
「・・・・・・・・。」
「でも、変えるにしてもどのようにすれば良いのか私にはわからない。ローエングラム元帥はよくおっしゃっていました。『最大多数の最大幸福とは何か?』と。私にもわかりません。でも、わからないなりにもそれを模索することを辞めたくはないんです。それにはあなた自身の話が聞きたい。必要なんです。」
「・・・・・・・・。」
「帝国がすべてだとは言いません。ですが、自由惑星同盟もすべてではないと思います。仮にあなたが本当にそう思い込んでいるとしたら、あの廊下で私にああいうことをおっしゃらなかったはずです。あれはあなたの本心ではないのですか?」
「・・・・・・・・。」
「私の名誉に誓って、あなたのおっしゃったことは硬く秘密にすると誓います。ここにいるティアナ、そしてレインも同様です。」
「詭弁、ですな。」
不意にシェーンコップが口を開いた。気圧された様にフィオーナは口をつぐんだ。
「いや、あなたの思いには嘘はない。あなたがとても純粋な人だということはわかりました。ですが、それだけでは人は動きませんよ。」
フィオーナの眼が一瞬大きく見開かれ、元の大きさに戻った。
「人間が動くのには大きく分けて二つの動機があります。少し学者風に難しく表現すれば、一つは自分の大義、心情が共鳴できる事象が起こった場合、そして、もう一つは自分の生命にかかる事象が起こった場合、と言えばいいでしょう。」
「・・・・・・・。」
「あなたの場合には、そのどちらも満たしてはいない。私が話したくなる動機としてはまだ不十分ですな。」
「では、あなたたちはこのままでいいのですか?ローゼンリッターと世間ではもてはやされた政治的宣伝、でも、裏を返せば妬み、恨みを買い、政治的に徹底的に利用される存在、誰も本当の意味であなたたちのことを理解してくれる人はいない。それでいいんですか?」
シェーンコップの顔に苦々しい表情が走った。一瞬だったが、それがいまの彼の素顔で有り、本心であることは明白だった。
「わかりきったことを聞く人だ。
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