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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic30プライソン・スカリエッティ〜Infinite One〜
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原因だな。

――ボーデンドンナー&メタルダイナスト――

奴の姿が描き消え、狙い撃ちを避けるためにこの場から離れようとした時、俺の周囲の床が壁の如くせり上がった。

「何せ、願望の果てにお前が死ぬというのであれば、親しい者たちは止めるだろう。失いたくない。だから止めたい、と」

気付けば奴はすぐ目の前に居た。繰り出される右拳を、体勢を横向きに変えつつ胸を逸らすことでギリギリ回避。

「解った風なことを・・・!」

魔力を右膝に込め、奴の腹に膝蹴りを打ち込んだ。奴は「ぐっ!」呻き声を漏らして体をくの字に折った。膝を降ろして、即座に組んだ両手を奴の後頭部へと振り下ろす。床に顔面から叩き付けられた奴の背中を踏みつけ・・・

「ははは・・・、解るさ。言っただろう。俺とお前は同じなんだよ。まるで鏡合わせのようだ」

――力神の化身(コード・マグニ)&知らしめよ(コード)汝の忠誠(アブディエル)――

強化術式で威力を高めた魔力剣を「違う。俺は、お前とは違う・・・!」奴の後頭部に突き刺し、脳を貫いた。そして改めて転移魔法を発動し、奴の心臓付近へと右手を突っ込む。しかし「また・・・?」ハズレのようで、リンカーコアを掴むことが出来なかった。

「いいや、同じ。お前の願望が叶えられるチャンスはわずか1回きり。それを逃せば大変なことになるのだろう?」

『コイツ、まだ喋るの・・・!? もううるっさい! 黙ってよね!』

脳を貫かれながらも両手を床に付いて上半身を起そうとしたため、影の触手である「カムエル」を発動して、奴の体を拘束して床に伏せさせる。

「ならば、願望が叶うかどうか怪しい瀬戸際に陥った時、いずれお前は手段を選ばなくなる。必要なら悪にも染まるだろう。これまで何千と悪事を働いたお前だ。罪悪感など、これっぽちも湧かないだろう?」

右手を奴の体に抜き差ししながらリンカーコアを探す。不快な言葉が耳に届くが、聞こえないフリをし続ける。

「そうなった時、親しい者たちの存在が邪魔で邪魔で仕方なくなる。何せお前の今の仲間は正義を振りかざす局員と騎士だからだ。だから裏切る」

「黙れ・・・黙れ・・・もう黙れ!」

『っ!? マイス――』

新たに展開した魔力刃で奴の首を刎ね飛ばす。奴の首は床をゴロっと転がり、光を失った双眸を俺に向けて来た。静かになったところでリンカーコア探しを続行しようとした時、奴の新しい頭部が再生し始めた。

『うげぇ! 気持ち悪い!』

すぐに氷雪系魔力を左手に宿し、再生途中の首に当てて凍結させてやると、頭部の再生が中断された。改めて、というところで・・・

――赤化旋風――

「っく・・・!」

首の無い体から発生する強烈な火炎竜巻に俺は吹き飛ばされてしま
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