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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic30プライソン・スカリエッティ〜Infinite One〜
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広間へと戻って来た。折った歯や鼻骨は元に戻り、その顔は喜色満面。

「いいや、似ているさ。不条理の被害者としてな!」

――ショックブレイカー――

広間の中央付近で奴が床を殴りつけた。床を伝わってくる衝撃波に気付き、即座に宙に飛び上がった。しかし行動に移るのが僅かに遅かった所為で「うおっ!」足元を通過した衝撃波に煽られて体勢を崩してしまった。

――ボーデンドンナー――

「生まれながらにして人生を定められ、その定めに従い戦いながらも得たモノを奪われる不条理!」

――メタルダイナスト――

足元の金属床が俺を挟み込むようにせり上がり、まるで蚊を叩くように俺に迫って来た。

――屈服させよ(コード)汝の恐怖(イロウエル)――

巨腕一対を発動し、叩き潰される前に床を鷲掴んで食い止めたところで、「マグネティックドミニオン!」トンッと胸に掌底を受けた。胸に当たる手の平から全身に駆け巡る衝撃に俺は「ごほっ!」吐血する。宙に居たことでその衝撃を逃す術も無く、俺は大きく吹き飛ばされた。

「しかも! それから逃れようにも死を与えられていない! 不死を――永遠を無理やり与えられ、失った悲しみを苦しみながら行き続けなければならない! お前も同じだろう!」

――マグネティックドミニオン――

宙で姿勢を整え、壁に両足を付いて着地したところで、「なに・・・!?」無理やり奴の元へと引っ張り込まれた。先程の掌底。マグネティックドミニオンとか言っていたな。あぁ、俺は今、磁力に支配されているのか。

――傷つきし者に(コード)汝の癒しを(ラファエル)――

治癒術式で受けたダメージを回復させつつ、「実弟のジェイルですら、俺と違って有限だった」そう嘆きを漏らす奴へと影槍の「サマエル!」を発動し、奴自身の影から生えた影槍で貫いてやる。それでも磁力で引っ張り込まれ続けるため、「おおおおおお!」全身を炎で覆う。

「ぐふっ・・・! はっはっ! 磁力は熱に弱いというのは既知というわけだ!」

「学校で習うからな」

磁力支配から解放された俺は、影槍に貫かれたままの奴へと向かい、シャマルの転移魔法・旅の鏡と同じ効果を持つ「メタスターゼン・トーア!」を発動し、奴の胸へと手を突っ込む。

「ん・・・?」

「残念、ハズレだ」

リンカーコアを抜いた手応えが無いと思えば、奴が俺の右腕を鷲掴んで来て「ランブルデトネイター!」を発動。完全な自爆技に、俺は「パンツァーガイスト!」を発動して全身を魔力で覆った直後、俺と奴の足元の床が爆発を起こした。

「くぅ・・・!」

『マイスター!』

『問題ない・・・!』

急速後退して爆炎の中から脱出した。対する奴は影槍が消えたことで自由になり、体を再生させ
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