暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic30プライソン・スカリエッティ〜Infinite One〜
[6/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


リンカーコアを掴んだと思えば、そこには何も無かった。デジャブ。先の次元世界でのバール戦を思い出した。瞬時に幻覚を見せられていたのだと判り、発動し易いなのはの球状バリアである「オーバルプロテクション!」を発動。

――ヴァイオレントトレーナー――

直後、バリアに紫色の魔力ロープが縦横無尽に絡まり、ミシミシと締め付けてきた。そしてガシャァン!と砕き、「っ・・・!」俺を簀巻きにした。が、アイリが『竜氷旋!』を発動し、ロープを凍結してくれた。あとは俺の膂力で簡単に砕ける。床に降り立って、完全に肉体を再生させた奴と相対する。

「なかなかに楽しいじゃないか、決闘というのも。人生最後の時間としてはあまりに甘美。レーゼフェアには感謝しなければな。本当はお前に大人しく殺されようと考えていたが、どうせなら戦って死ぬば?という提案を受けてな。いや確かに、ここまで熱くなれるとは思いもしなかった」

『それに付き合わせられるアイリとマイスターの迷惑を考えてほしんだけどね・・・』

「まったくだ・・・! レーゼフェアの奴、余計なことばかり言って・・・!」

呆れ果てる俺たちに向かって床を蹴って突撃して来た奴は、両腕を胸の前でクロスさせて「それにしても俺とお前は本当に似ている。まるでコインの裏表のようだ」などと言いつつ、左右に両腕を振るった。対する俺たちも床を蹴って奴へと突撃。

『はあ!? 有り得ないんだけど! お前のような狂人とマイスターが似てる!? 寝言は起きて言うものじゃないよ!』

――サウザンドブレス――

――削り抉れ(コード)汝の裂風(ザキエル)――

放たれるのは強烈な爆風。目には目を、風には風を。ドリルのように螺旋状を描く暴風の砲撃を発射。貫通力のある俺の砲撃に暴風は容易く穿たれて、その勢いを無くし消失した。そしてお互いに殴り合える位置まで最接近したことで、俺はダンッと力強く床を踏みしめた。

――力神の化身(コード・マグニ)――

――鉄化鬼腕――

俺は上級の全強化術式を発動して左腕を振り被り、足元に黒いベルカ魔法陣を展開した奴は、赤錆色に変化させた右腕を振り被った。今の低身長な俺となら、そこそこなクロスカウンターになるわけだ。同時に拳を繰り出し、奴の拳は顔を逸らすことで掠りはしたが躱すことが出来た。そして俺の拳は「うごぉ!」奴の鼻っ面に直撃。

「おおおおらぁッ!」

「ぶふぅ・・・!」

拳を振り抜いて、折れた歯や鼻血や血反吐を撒き散らす奴を20m程まで殴り飛ばしてやった。床に落ちてからバウンドすること11回の果て、閉まっていた出入り口のスライドドアに激突。ドアすらも打ち破って通路の奥へと消えて行ったが・・・

――ボーデンドンナー――

追撃するより早く奴は高速移動で
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ