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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic30プライソン・スカリエッティ〜Infinite One〜
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リンカーコアを掴んだと思えば、そこには何も無かった。デジャブ。先の次元世界でのバール戦を思い出した。瞬時に幻覚を見せられていたのだと判り、発動し易いなのはの球状バリアである「オーバルプロテクション!」を発動。
――ヴァイオレントトレーナー――
直後、バリアに紫色の魔力ロープが縦横無尽に絡まり、ミシミシと締め付けてきた。そしてガシャァン!と砕き、「っ・・・!」俺を簀巻きにした。が、アイリが『竜氷旋!』を発動し、ロープを凍結してくれた。あとは俺の膂力で簡単に砕ける。床に降り立って、完全に肉体を再生させた奴と相対する。
「なかなかに楽しいじゃないか、決闘というのも。人生最後の時間としてはあまりに甘美。レーゼフェアには感謝しなければな。本当はお前に大人しく殺されようと考えていたが、どうせなら戦って死ぬば?という提案を受けてな。いや確かに、ここまで熱くなれるとは思いもしなかった」
『それに付き合わせられるアイリとマイスターの迷惑を考えてほしんだけどね・・・』
「まったくだ・・・! レーゼフェアの奴、余計なことばかり言って・・・!」
呆れ果てる俺たちに向かって床を蹴って突撃して来た奴は、両腕を胸の前でクロスさせて「それにしても俺とお前は本当に似ている。まるでコインの裏表のようだ」などと言いつつ、左右に両腕を振るった。対する俺たちも床を蹴って奴へと突撃。
『はあ!? 有り得ないんだけど! お前のような狂人とマイスターが似てる!? 寝言は起きて言うものじゃないよ!』
――サウザンドブレス――
――
削り抉れ
(
コード
)
、
汝の裂風
(
ザキエル
)
――
放たれるのは強烈な爆風。目には目を、風には風を。ドリルのように螺旋状を描く暴風の砲撃を発射。貫通力のある俺の砲撃に暴風は容易く穿たれて、その勢いを無くし消失した。そしてお互いに殴り合える位置まで最接近したことで、俺はダンッと力強く床を踏みしめた。
――
力神の化身
(
コード・マグニ
)
――
――鉄化鬼腕――
俺は上級の全強化術式を発動して左腕を振り被り、足元に黒いベルカ魔法陣を展開した奴は、赤錆色に変化させた右腕を振り被った。今の低身長な俺となら、そこそこなクロスカウンターになるわけだ。同時に拳を繰り出し、奴の拳は顔を逸らすことで掠りはしたが躱すことが出来た。そして俺の拳は「うごぉ!」奴の鼻っ面に直撃。
「おおおおらぁッ!」
「ぶふぅ・・・!」
拳を振り抜いて、折れた歯や鼻血や血反吐を撒き散らす奴を20m程まで殴り飛ばしてやった。床に落ちてからバウンドすること11回の果て、閉まっていた出入り口のスライドドアに激突。ドアすらも打ち破って通路の奥へと消えて行ったが・・・
――ボーデンドンナー――
追撃するより早く奴は高速移動で
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