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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic30プライソン・スカリエッティ〜Infinite One〜
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たろ?」

自分を殺すためだけに、よくもまぁここまで遠回りなことをするものだ。死にたいなら、俺が局員になった時に誘えば良かっただろうに。って、最高評議会への復讐も目的の1つだっただろうし、どの道こうなる事は決まっていたか・・・。

「ああもう、いい。判った。そこまでして自死への道行を整えたのなら、最早なにも言うまい。お前のような狂人の願いを聞き入れるなど反吐が出るが世界の為だ」

魔力炉(システム)の稼働率を上げて魔力に神秘を付加し、非殺傷の魔法から物理破壊上等の魔術へと昇華させた。“エヴェストルム”のカートリッジと魔石はレーゼフェア戦に残しておきたい。省エネで叩く。

「さぁ来い、早く、早く、早く!」

――戦滅神の破槍(コード・ヴィズル)――

雷撃系上級砲撃を発射すると奴は「どれどれ!」と、防御も回避もせずに直撃を受け入れ、起こった放電爆発に呑み込まれた。そして放電が治まり始めたところで奴の「あぁ・・・。この程度ではやはり死ねないのか・・・」嘆きの声が聞こえて来た。姿を現した奴の右肩から右腰までがごっそりと抉られているが、グチャグチャと不快な音を立てて臓器などの肉体組織が高速で再生して行っている。

『うっ、気持ち悪い・・・』

アイリが俺の中で吐き気を催して(頼むから吐かないでくれよ?)いる中、信じられないことに「レーゼフェアへの義理を果たすために、少し抵抗させてもらうぞ」などとメチャクチャなことを言い出し始めたため、俺とアイリは「『はあ!?』」素っ頓狂な声を上げてしまう。

『死にたいなら、大人しく殺されてよね! というか、まずはマイスターの複製権限を返せ!』

――零斬風――

全く以ってアイリと同意見だ。俺の左右に生み出された氷雪の渦より放たれる冷気の刃。奴はジグザグに駆けつつ回避して、「我が手に携えしは確かなる幻想!」と詠唱しつつ俺へと接近を試みた。

――ボーデンドンナー――

――女神の疾翔(コード・グナー)――

誰のものかは判らないが複製高速移動術式を発動して、真っ向から最接近して来た奴へのカウンターとして、俺は空戦形態時限定の突進術式グナーを発動。全身を魔力で覆って槍の如く突撃。速度にモノを言わせて奴の胸へドロップキックを食らわせる。

「うごぉ!」

そしてそのまま玉座へと突っ込む。石造りの玉座を粉砕し、さらに金属で出来ている広間の壁に背中から叩き付けてやった。骨や臓器を潰した感触がブーツの裏から伝わり、さらに奴も盛大に吐血したことで致命傷は与えたのは間違いないと判断する。

「ごふっ! はっはー! 痛いじゃないか!」

――禍神の隷氷(コード・ベルヴェルク)――

喋るたびに血を吐き出す奴が俺の両足首をガシッと掴んできたため、即座に装備術式を発動
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