【ハリー・ポッター】編
189 ムーニーとワームテール
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になってしまうが指が一本欠けているネズミ≠ノは聊か覚えがあるものでね。……だからそのスキャバーズを私によく検分させてほしいんだ」
「どうして──ですか?」
「私の推論が正しければ先のシリウス・ブラックがホグワーツに侵入した件と関係がある可能性があるからだ」
「……っ…」
驚きのあまり、小さく喉を鳴らす。……もう少しぼかすと思っていたが、思いの外直球だったからだ。ルーピン先生はさもありなん≠ニ言いたげに鷹揚に頷いている。
「……予言者≠見たなら知っていると思いますが、スキャバーズは家族の一員です。詳しく聞かせていただけますね?」
「……そうだね。君にも知る権利は有りそうだ」
ルーピン先生は「でも」と切る。
「長くなりそうだから、今夜この部屋にスキャバーズとアニーを連れておいで」
「スキャバーズは判りますがアニーも…?」
「アニー──と云うより、アニーのお父さんであるジェームズと関係している事だ。……故にアニーも知っておくべきだろうしね」
更に「さあ、もうお行き。次の授業におくれちゃうよ」とルーピン先生に言われて、時間を見ると確かに時間はたっぷり有るとは言えない状況になっており、ルーピン先生の言葉を断る理由もとりわけ無かったので、そのまま部屋を辞した。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ルーピン先生、こんばんは」
「こんばんは、ルーピン先生」
「こんばんは。よく来てくれた、ロン、アニー」
夜、今日の闇の魔術に対する防衛術≠フ授業のあとにルーピン先生から言われていた通り闇の魔術に対する防衛術≠フ準備室に訪れると、ルーピン先生は朗らかな態度で出迎えてくれた。
……当然スキャバーズも連れて来ていて、これから起こる事を知らずにケージの中ですやすやと眠っている。スキャバーズが起きている時といったらご飯時くらいなものだ。……一応ケージの中には車輪等の運動器具は備えてあるのだが、スキャバーズが運動しているところはちっとも見た事がなかった。
(……やっぱり服従の呪文≠ナも掛けて無理矢理にでも動かすべきか──あっ…)
ぐでっ、といつもの様に眠り呆けているデブネズミを見てそんな事を考えていると、ふと疑問を持つ。
死の呪文∞磔の呪文∞服従の呪文≠ヘ人≠ノ使ってはならない、人≠ノ使ったらアズカバンで終身刑が確定すり──いわゆる許されざる呪文≠ナはあるが、その対象が人間だと知らなかった場合>氛汞未登録の動物もどき(アニメーガス)≠セった場合≠ヘ?≠ニ考えてみるも答えは出なかった。
動物もどき(アニメーガス)≠ノ変身している最中に亡くなってもどうなるかすらもわからないし
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