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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
185 始まる三年目
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え、鼻持ちならない笑みを浮かべているマルフォイにこれ以上ホグワーツで大手を振って歩かせないためだ。

一年時はともかくとして、二年時はクィディッチの優勝杯をグリフィンドールが取れない理由に俺が関わっていて──クィディッチ杯が獲得出来ない事は判っていたことなのだが、悔しくないなんて事は無い。

……しかしそんな事は露とも知らないだろうオリバー──と、フレッドとジョージは断り続けている俺とアニーに一年が経過した今でも声を掛けてくれている。……正直なところ、オリバー達のクィディッチに対する熱意に(ほだ)され掛けていた。

(……そうなれば箒を造る必要もあるな──いっそアニーのも一緒に造るか? ……アニーの様子を見る限りだとアニーも同様だろうし…)

前に述べたことがあったが、アニーはニンバス2000≠与えられていない。……そうなれば、諧謔(かいぎゃく)的な言い方になってしまうが──ぼくのかんがえたさいきょうのほうき≠造る必要がある。

ぼくのかんがえたさいきょうのほうき≠ニ考えて最凶の加速力を持つ箒∞最高の追従性を持つ箒>氛氓ネどと云った様々な箒が思い浮かぶ。

(……箒は別荘≠ナ造るとしても──なんならそこらの箒を魔獣化≠ウせても良いしな)

生きている箒≠ネんてものはもう箒≠ニは云えないかもしれないし──十中八九クィディッチでも使えないだろう。……そんな事は頭では判っていても、妄想は止めなかった。

……やはり、在ったり無かったり部屋≠ナ箒の造り方を調べつつ、一から造った方が話が早いだろうと気付く。

(クィディッチの件はこれでいいかね。……そして──後は…後は…後は…)

今年からアニーを誘ってクィディッチに参加をすることを決めてそこらの話題を取り敢えず打ち切っては二ヶ月前の様に意識を沈めていった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


―ミスター・ウィーズリー、ミス・ポッターは残りなさい。後で話があります―


古代ルーン文字≠フ授業を終えてやっとこさ見付けたマクゴナガル先生が教師を務めている変身術≠フ授業後、マクゴナガル先生からそんな風に呼び止められる。

(……特別授業≠フ事か…)

マクゴナガル先生に呼び止められる理由について覚えがあった俺とアニーは──少なくとも俺は心を踊らせていた。アニーも生徒達が退室するまで浮わついている様子を隠しきれていなかったあたり特別授業≠ノ対して心を弾ませているのだろう。

「昼食の前です。貴方がた二人もお腹を空かせているでしょうから(くだん)の特別授業≠ノついて手短に連絡事項を伝えておきます」

「はい」

「良い返事ですミス・ポッター。……よほど楽しみだったのでしょう。
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