暁 〜小説投稿サイト〜
SAO−銀ノ月−
共闘
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る。そのまま壁の近くにいたプレイヤーに袋叩きにされるのを最後まで見届けることはなく、センチネルを吹き飛ばしたリズと前衛を交代するようにして、クラインとともにコボルトロードと対面する。

「オラァ!」

 コボルトロードが振るう右手の大斧を紙一重で避けながら、クラインが足の皮を深々と切り裂いた。そんなダメージに構うことはなく、さらにクラインに追撃を加えようとしたコボルトロードだったが、クラインを庇うようにしてその一撃を斬り払う。

「そこ……堅っ!?」

 到着したリズがメイスを振るうが、それはコボルトロードの左のバックラーに防がれてしまう。そして咆哮とともに、コボルトロードは多大な隙をさらしたリズを睨みつける。

「リズ!」

「ヤバっ――」

「せやぁっ!」

 リズに振るわれんとする大斧の軌道を変えようと一撃を加えたが、その巨腕の勢いは止まることはなく。振るわれた大斧とリズの驚愕の声をバックに、その場に《閃光》が炸裂した。初期位置から突進してきたコボルトロードの胸部に、アスナの高速の突きが連打され、たまらずコボルトロードはバックステップして距離を取った。

「《センチネル》、まだ来るよ!」

 細剣を構えるアスナの指示の通りに、コボルトロードの叫びに《センチネル》がさらに三体、空間に飛来するように登場する。アスナに遅れるように合流したシリカとキリトを含めて、メンバーが再集結しつつコボルトロードに立ち向かった。

「……あたしたちのお節介だったみたいね」

「みてーだなぁ……」

 そして戦闘が再開する刹那の間に、リズがアスナには聞こえないようにボソッと呟き、クラインも同意しながら頬をかく。キリトとアスナにSAOのボスとは戦わせない、などと、完全にこちらのお節介だったらしく――むしろ、二人のサポートに回るように陣を組む。

「いくよ!」

 アスナの号令に走り出す。先程のように《センチネル》がコボルトロードを守るように立ちはだかったが、そのうちの一体は足元に放たれたバズーカに転倒した。他のメンバーの援護射撃に感謝しながら、残る二体の《センチネル》と対峙する。

「くっ……!」

「キリトさん!」

 《センチネル》の大剣が襲いかかっていくのを見切ったキリトが、それを逆に弾こうとしたものの、その重量に圧しきられそうになってしまう。ただ隣にいたシリカの力も借りて大剣を弾き飛ばすと、その隙にアスナが《センチネル》の首に正確無比な刺突を放ちポリゴン片としていく。

「キリトくんってば、前より下手になったんじゃないの?」

「……ここからだよ!」

 その言葉の通りに、キリトは残る《センチネル》の大剣を今度は一人で弾いてみせると、またもや《センチネル》は多大な隙を晒す。アスナの見様見
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