第四十九話 受験の後でその十
[8]前話 [2]次話
「いいわね」
「うん、それじゃあ」
「お酒も飲まないでね」
それでというのだ。
「休んでね」
「そうするわね、本当に」
「じゃあ今日はお家にいてね」
「そうするわね、休むわ」
「お昼はどうするの?」
優子はこのことも問うた。
「それで」
「何かあるかしら」
「ええ、インスタントラーメンでもパスタでもね」
「パスタあるのね」
「スパゲティがね」
このパスタがというのだ。
「マカロニは夜に使うから置いておいてね」
「マカロニもあるの」
「ええ、けれど夜はグラタンも作るから」
マカロニグラタン、それをというのだ。
「だから使わないでね」
「スパゲティね」
「オリーブオイルと大蒜もあるから」
パスタには欠かせない、優子も優花もパスタにはこの二つを絶対に欠かさない。それで優子も今言ったのだ。
「それにソースは缶詰でミートソースがあるわ」
「じゃあ」
「お昼はね」
「私で作るわ」
「火傷しない様に気をつけてね」
そこは用心してというのだ。
「いいわね」
「ええ、そうするわ」
「あと粉チーズもあるから」
それもというのだ。
「食べる時にはかけてね」
「何でもあるわね」
「パスタにチーズはね」
「最高の組み合わせよね」
「だからね」
それでというのだ。
「使ってね」
「それじゃあね」
「今日も勤務頑張ってきてね」
「あら、私のことを言うの」
「言ったら駄目?」
「駄目じゃないけれど」
優花の気遣いにね、優子は嬉しくなって言ったのだ。
「有り難う、いつも通りね」
「私はっていうのね」
「大事な時でも自分を気遣える」
それがというのだ。
「貴女らしいわね」
「それがいいの」
「とてもね、その気持ちが嬉しいわ」
心からだ、優子はこの言葉を出した。
「じゃあ私も気をつけてね」
「事故とかに」
「頑張ってくるわね」
「そうしてね、通勤の時もお仕事の時も」
「そうしてくるわね、それで帰ったら」
「ステーキとカツね」
「サラダとグラタン、スープもあるから」
そうしたものもというのだ。
「ご馳走沢山作るから」
「それを楽しみにして」
「待っていてね、あと食べたら」
そのご馳走をというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ