暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
OVA
〜暗躍と進撃の円舞〜
悪意こそ救いを求める
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されるような、そんな予感のような直感。
怖い、と。
少女は思った。
非在存在と呼称され、噂話のような実体のない生ける伝説である少女はギュッとレア装備の胸元を掴む。
ヴォルティスではない。そんな小さな存在ではない。
もっと大きな、彼の口から告げられた一言。それが毒のように全身を回り、少女の思考を蝕む。
その一言から連想されることを本当の意味で理解したら、自分は終わるだろう、と少女はぼんやりと、それこそ直感にも満たない、ただの勘のようなモノで薄ぼんやりと感じていた。
だから、かもしれない。
極大の悪意に触れた
少女
(
ヒロイン
)
が泣きそうな顔で大通りを横切っていると、横合いからのんびりと間延びした声が聞こえてきた。
「あれぇ〜、リアちゃん〜」
はっと声のした方向を向くと、見慣れたトウモロコシ色の長髪が見えた。ウェーブがかったというよりは、寝グセをそのまま放って置いたという風な金髪の間から生える三角耳を揺らしながら、こちらへ近づいてきた女性アバターの名を、少女はそっと呟いた。
「フィー……」
狼騎士
(
フェンリル
)
隊新人組、周囲からは凸凹コンビなどと(不本意ながら)呼称されていたでっかい方。
ネモフィラが、そこにはいた。
ケットシー領、フェンリル隊では新人は協調性の確立だとかコミュニケーション訓練だとか、新社会人みたいな理由で二人組を組まされる。
その際、各組のバランスを均等にするよう、入隊した時の成績を基に組まされるのだが、成績最上位のロベリアに対し、その時の最下位者がネモフィラだった。
どんくさい奴、というのが嘘偽りない第一印象だ。
いや、そもそも初めて会った時、そんな感情を抱いたのかは謎だ。なぜなら、あの時の自分はネモフィラの事を、ケットシー内部まで食い込むための足掛かりというか、まるっきり踏み台としてしか見ていなかったのだから。
だから、だろうか。ネモフィラに対する自分の態度は、どこまでも希薄だった。
付かず離れず、どころではない。コンビとして組まされたのはいいが、話をするのは訓練課程と上司の前でだけ。
影妖精領主
(
どっかのバカ
)
とは違い、自分は才能の有無というものについては達観している。
持ってるヤツはいるものだ。
だがそれでも、ここまで持ってないヤツも珍しい、とは思った記憶がある。それくらい、素質というものが匂ってこなかった。
迫力、というか……いや、これは本人が天然なのが問題なのだろうか。
とにかく、さっさと彼女を見捨てて上への階段を登ろうとしている自分に対し、ネモフィラはそんな態度の相棒にいつまでも笑顔を向けていた。
そのしまりのない笑顔に苛立ちを覚え、ぶつけた時にも、や
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