課外授業のデイウォーカー
移動中の会話×ツェペシュ側の状態と城到着
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「リアスは城に居るのか。てっきりヴラディ家に滞在してると思ったが」
「ま、そう言うなって。一ちゃんと俺の神器知識が目的だろうし、ただでさえ神滅具所有者が居るからなのだろうよ」
確かに神滅具所有者が多いからなのか、俺らを連れてかれると豪華な装飾を施された馬車。だがこちとら人数が多いし、馬車にはグレモリー眷属らが乗った所を見たので急遽ゼロを空間から出して車に乗って出発。
シトリーの二人組は独自行動をし、市街の様子見や先程言った脱出ルートの確保なども。吸血鬼達も数が合ってないらしく戸惑ってたが、上に報告する事なく渋々馬車に乗せる様子を見ていた。
「全く我らは一真の車に乗り込むとは、あちらの馬車に乗りたかったぞ」
「文句言わないのアグニ。あちらにとって予想外な人数だったし、他勢力とは避けていた勢力ですし。こちら側の人数を把握されてない状態は、あちら側にとってイレギュラーな出来事だと思うわよ。私達とかね」
「ルシファーの言う通りだよ。私は一真君と一緒じゃないと嫌だし、馬車の揺れよりもこちらの方が揺れないからいいもん」
「我も一真と一緒でいい」
「オーフィスもこう言ってるんだから、アグニも我慢なさい」
「そこまで言うのなら、我も我慢しよう」
アグニは不満爆発しそうな勢いだけど、他の皆は俺の車に乗って正解だと言っていた。今のゼロは小型バスになってるし、馬車の後ろに追尾してる感じだから敵と認識されても可笑しくない状況。城までの道中、俺らから見た町の光景は別に変化などなかった。クーデターが起きたにしては静か過ぎるし、何か不気味な雰囲気やオーラを感じた気がした。
「治安維持部隊の者達も俺らに付いて来る感じだな」
「まあな。それよりアザゼル、住民には一切知らされてない様子だな」
「最低限の行動によってクーデター成功させたんだと思うし、謀反を起こした連中は内政深部まで話を付けてたと」
「聖杯を餌に貴族の上役を何名かで丸め込んだんだろうよ、外部より内部の方が静かにクーデター成功となる。王も側近も一方的に退避したんだろ」
外部に知らせず内部に裏切り者が多数居て、じゃないとスムーズにクーデターなど成功するはずがない。町を通り抜けツェペシュ城に入ろうとする朱乃達が乗る馬車、ここから治安維持部隊の者達を城下町へ戻るよう通達した。ここより城下町に居る民達に何かあったら守護する役目を命じてあるし、そう考えてると巨大な正門の壁が上に上がり馬車とバスが入城を果たす。
「城はグレモリー城と同じぐらいの規模だが、次元の狭間本家よりも小さく見えるな」
「そりゃそうさ。俺らの家と比べない方がいいぞ」
「石造りの古めかしい趣で、異形が住む独特の魔のオーラが城全体に伝わってくる。ここから吸
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