第四十九話 受験の後でその八
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「だからね」
「そうですか、焼酎ですね」
「いいわよ、焼酎も」
女性はにこりとしてこの酒の話もした。
「君も女になったらね」
「焼酎ですか」
「飲むといいわよ、まあ大人になったらね」
「そうですか」
「ええ、楽しんでね」
こうした話をだ、優花はその女性と神戸に着くまで話した。そして神戸駅で降りたが女性はその時も優花に言った。
「また縁があったら」
「その時はですか」
「お話しましょう」
「はい、その時は」
「宜しくね」
「こちらこそ」
「私は中村千恵っていうの」
「中村さんですか」
優花はここで女性の名前を知った。
「そうなんですか」
「ええ、実家はコンビニでね」
「コンビニですか」
「結構忙しいけれどね」
コンビニの仕事もというのだ、実家のそれが。
「儲かってるから」
「それは何よりですね」
「そこに来たら何か買ってね」
「そういうことですか」
「そう、何か買ってね」
こうしたこともだ、優花はその中村という女性と話をした。そして神戸駅に降りたがその時はもう真夜中だった。
しかし携帯で連絡を受けていた優子が待っていてだ、優花の姿を見ると笑顔で言ってきた。
「お帰りなさい」
「ええ、只今」
「じゃあこれからね」
「実家に入って」
「寝ましょう」
「まずはなのね」
「お風呂に入ってね」
そうしてからというのだ。
「寝ましょう」
「身体を温めて」
「そう、ただお酒はね」
いつも飲んでいるそれはというと。
「テストが終わるまでは」
「飲まない方がいいわね」
「リスクがあるからね」
二日酔い等体調を崩すそれがだ。
「だからね」
「お酒は今は控えて」
「ホットミルクがいいわね」
飲むのならというのだ。
「お風呂で温まってそれを飲んで」
「今日はゆっくりと寝て」
「そしてね」
「明日も休んで」
「ステーキとカツも食べてよ」
それでゲンを担いでというのだ。
「テストを受けるのよ」
「わかったわ、それじゃあね」
「今日は休むのよ」
「じっくりと」
「明日もね、勉強はしてきてるわよね」
「今日までね」
行くその時までというのだ。
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