第四十九話 受験の後でその七
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「日本にとってはね」
「巨人もマスコミ関係ですし」
「そうでしょ、マスコミでしょ」
「巨人も」
「マスコミには注意してね」
「そうですね」
優花は実感していた、鍛冶元のことを思い出して。
「あの業界の人達には」
「はっきり言ってヤクザ屋さん以下だから」
その悪質さたるやだ。
「言うなら特権を持ったヤクザ屋さんよ」
「そんな人達だから」
「気をつけていってね」
「そうしていきます」
自分のことは言わないがだ、優花は頷いた。
「私も」
「そうしていってね、まあそんな辛気臭い話は止めて」
また笑ってだ、女性は言った。
「明るい話をしましょうね」
「はい、明るいお話ですね」
「もうすぐしたら広島だけれど」
外を見れば駅だった、広島県の駅だった。
「広島名物何が好きかしら」
「牡蠣好きです」
優花はその問いにはこう答えた。
「生でもフライでも」
「牡蠣フライね」
「はい、大好きです」
「いいわね、牡蠣」
女性も牡蠣と聞いて笑顔で応えた。
「生牡蠣でもバターで焼いてもそのフライでもね」
「美味しいですよね」
「日本酒と一緒にね」
「日本酒ですか」
「そう、辛口のね」
それだというのだ。
「これがいいのよ、ただね」
「ただ?」
「日本酒は飲み過ぎるとね」
「糖尿病ですか」
「わかってるわね」
「姉さんがいまして」
優花はこれはいいと思い優子のことを話した、名前は出さないが。
「お酒が好きで」
「それで知ってるのね」
「はい、そうしたことも」
「日本酒は飲み過ぎると本当にね」
「糖尿病ですね」
「アルコールの害とね」
それに加えてというのだ。
「その危険もあるから」
「そうですよね」
「ビールはあまり飲まないけれどこっちもね」
「ビールは痛風ですね」
「そう、だから最近焼酎への切り替えを考えてるのよ」
「焼酎ですか」
「そっちにね」
こちらの酒にというのだ。
「芋焼酎ね」
「鹿児島とかの」
「そう、そっちを考えてるの」
「そうなんですか」
「大阪は焼酎も多いし」
出回っているものが多いのだ。
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