暁 〜小説投稿サイト〜
Blue Rose
第四十九話 受験の後でその七

[8]前話 [2]次話
「日本にとってはね」
「巨人もマスコミ関係ですし」
「そうでしょ、マスコミでしょ」
「巨人も」
「マスコミには注意してね」
「そうですね」
 優花は実感していた、鍛冶元のことを思い出して。
「あの業界の人達には」
「はっきり言ってヤクザ屋さん以下だから」
 その悪質さたるやだ。
「言うなら特権を持ったヤクザ屋さんよ」
「そんな人達だから」
「気をつけていってね」
「そうしていきます」
 自分のことは言わないがだ、優花は頷いた。
「私も」
「そうしていってね、まあそんな辛気臭い話は止めて」
 また笑ってだ、女性は言った。
「明るい話をしましょうね」
「はい、明るいお話ですね」
「もうすぐしたら広島だけれど」
 外を見れば駅だった、広島県の駅だった。
「広島名物何が好きかしら」
「牡蠣好きです」
 優花はその問いにはこう答えた。
「生でもフライでも」
「牡蠣フライね」
「はい、大好きです」
「いいわね、牡蠣」
 女性も牡蠣と聞いて笑顔で応えた。
「生牡蠣でもバターで焼いてもそのフライでもね」
「美味しいですよね」
「日本酒と一緒にね」
「日本酒ですか」
「そう、辛口のね」
 それだというのだ。
「これがいいのよ、ただね」
「ただ?」
「日本酒は飲み過ぎるとね」
「糖尿病ですか」
「わかってるわね」
「姉さんがいまして」
 優花はこれはいいと思い優子のことを話した、名前は出さないが。
「お酒が好きで」
「それで知ってるのね」
「はい、そうしたことも」
「日本酒は飲み過ぎると本当にね」
「糖尿病ですね」
「アルコールの害とね」
 それに加えてというのだ。
「その危険もあるから」
「そうですよね」
「ビールはあまり飲まないけれどこっちもね」
「ビールは痛風ですね」
「そう、だから最近焼酎への切り替えを考えてるのよ」
「焼酎ですか」
「そっちにね」 
 こちらの酒にというのだ。
「芋焼酎ね」
「鹿児島とかの」
「そう、そっちを考えてるの」
「そうなんですか」
「大阪は焼酎も多いし」
 出回っているものが多いのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ