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Blue Rose
第四十九話 受験の後でその五

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「君本格的ね」
「お料理で」
「性格もいいみたいだし本当にね」
「本当に?」
「いい奥さんになれそうね」
 こう言うのだった。
「というか私がお嫁さんに欲しいわ」
「ちょっとそれは」
「冗談よ。私もそうした趣味はないわ」
 自分の言葉に戸惑いの顔を見せた優花にくすりと笑って返した。
「安心してね」
「そうですか」
「私もお料理はするけれど」 
 見れば爪を伸ばしていないしマニキュアもしていない、明らかに作業をする為の手だ。
「生のお魚やお肉はね」
「捌かないですか」
「スーパーでもう切ったのを買ってね」
 そしてというのだ。
「お料理をしてるわ」
「そうなんですか」
「君みたいにはしないわ」
 こう優花に話した。
「というかそこまで出来るのはね」
「やっぱり、ですか」
「凄いわ。自分でお刺身もなの」
「はい、鱗を外して」
「それでなのね」
「切れます」
「そこまで出来るのはもうプロ並よ」
 それこそとだ、優花にまた言った。
「いいお嫁さん間違いなしね。可愛いし」
「可愛いですか」
「そう、最初に言ったけれどね」
「私そうなんですか」
「本当にタレントさんかしらって思ったわ。声優さんかね」
「声優さん?」
「そう、声優さんも可愛い人多くてね」
 優花にさらに言った。
「しかも小柄な娘が多いのよ」
「小柄な人が」
「そうなの」
「そういえばアニメって声が高くないと」
「そういうキャラクターが多いでしょ」
「声が高いとですね」
「小柄であることが多いのよ」 
 逆に低音であると大柄になる、このことはオペラ歌手でも同じでソプラノでも高音になれば小柄な歌手が多く低音だと小柄だ。夜の女王とブリュンヒルテでは同じソプラノの声域でも歌う歌手が全く違ってくるのだ。
「だから君もね」
「声優さんとですか」
「思ったのよ」
「そうだったんですね」
「違ったけれどね」
「はい、違います」
 優花ははっきりと答えた。
「そうした学校もです」
「行ってないのね」
「はい」
 優花は女性にはっきりと答えた。
「九州にそんな学校あります?」
「どうかしらね、大阪にはあるわね」
「東京と」
「けれど福岡とかにはね」
「ないですよね」
「福岡出身の声優さんは多いけれどね」
 俳優や歌手、タレントと同じくだ。
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