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決して折れない絆の悪魔
未来の家
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れたからだ。

『今度未来院の事を侮辱すれば恐らくお前の命はないぞ』
『は、はぁ!?な、何でさ!!?』
『少しは考えてみろ。侮辱したら恐らく、お前を殺す気で三日月と一夏は襲って来るぞ』

一夏の戦いぶりとミカの戦いが記憶に残っている百春は震え上がった。ミカの戦いは見ただけだが凄まじく恐ろしい事は理解出来ているし一夏に関しては実際に体験している。あれが単純に二人でやられると思うと……怖すぎて気絶したくなる。だから、恐怖故に言葉を閉ざした。

「オルコット、今度俺とも試合して貰ってもいいか。ミカとだけは流石にずるい」
「はい私で宜しければ。実は私も接近された際の対処法を見出したいので」
「んじゃ申請は俺の方から出しておくわ」

セシリアはあれ以来一夏とミカにはある程度マシな対応をして貰えている、ミカには相変わらず無関心に近いが偶に気にかけてくれているようなことは帰ってくる。一夏の方は態度の改めと自分達のフォローに回っている事からか友人に近い扱いをして貰えて安心している。セシリアの当面の目標はミカとしっかりとした会話をする事だったりする。

『4人とも、今度は急降下と完全停止をやってもらう。目標は地表10cmだ』

百春が同高度に達したので千冬が新たに指示を出した。急降下からの完全停止、ISの稼働訓練にはよく用いられる方法らしい。

「んじゃ俺先に行く」
「おう」

先発はミカ、一気に急降下していき地面が迫ってくると完全に停止した。それに続くように一夏、セシリアも続いていった。

「すっげえ……」

百春はその光景に感嘆の息を漏らした、まるで流星が落ちる様を上から見ているような感覚を味わった気がした。その感覚を参考にして自らが流星になったように降下するというイメージで急降下を行ったが、結果として百春は地面へと大激突してクレーターを作り上げた。


「「「「「織斑君クラス代表就任おめでとう〜!!!」」」」」

クラッカーが乱射されテープが乱れ飛ぶ、この日の夜、学園の食堂の一角では織斑 百春クラス代表就任パーティが行われていた。祝われる側の当人は全く嬉しくなかった、就任というよりは周りが辞退していって強引に押し付けられたというのが正しい。

「就任って……俺、唯ボコられてただけじゃねえか……」

本人としてはブルー、望んで就任した訳では無い。何故勝ったあの二人がやらないのかと激しく疑問に思う、ちらりと視線を向けた先では食事に励んでいる二人の姿が映っている。そしてそんな二人と一緒に居つつ紅茶を嗜んでいるセシリア、何があってあそこまで仲良くなったのだろうか……。

「なあ箒、俺も未来たちと仲良くなれないかな」
「さあな、自分で何とかしたらどうだ」
「……なんか冷たくありません?」
「知らん」

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