第27話(改1.4)<美保関沖海戦>
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日向の息遣いも感じた。
16:45
美保関沖:北西3500の海域
風力20、気温16度。天候:かなり強い雨。
17:00
その後、敵は確認されず。悪天候の夕暮れでかなり視界が悪い模様。
17:30
軍令部中央情報室より、その後の戦果報告の催促がしつこい。こちらからは然り気(さりげ)無く無視させる。
「実際、何も無いんだよ」
つい、ぼやく。
18:00
美保関沖:北西4000付近の海域
風力22、気温15度。天候:強い雨と、風。
18:15
日向からも艦載機の妖精の疲労が激しいと報告。部隊の撤収を軍令部中央情報室に打診する。
18:25
軍令部中央情報室は、作戦続行を求めてくる。だがこれ以上は艦娘に無理強いをしてしまう。
「構わん、撤収だ」
「はい」
軍令部の命令は無視して利根と日向には、いったん帰還指示を出す。
18:30
利根、日向両部隊から現地出立の報告が入る。指令室に安堵の空気が流れる。
18:45
帰還航行中も警戒を怠らないが、敵との遭遇は無い。敢えて最小限の灯りを点けさせて互いに衝突に警戒させる。
19:00
美保関沖:北方1500付近の海域
風力18、気温13度。天候:小雨。
19:05
日向も疲労を報告してくる。
『済みません』
「いや、焦らなくても良い」
日向にしては珍しいと思った。艦隊速度が通常時より大幅に低下。
19:15
『ちょっと……まずいのぅ』
利根が再び疲労を訴え速力低下。日向が随走するため艦隊の速度が10ノットより低下。
19:30
美保関港に停泊中の駆逐艦隊より利根と日向の艦影を目視との報告あり。指令室全員、安堵する。
19:40
念のために飛ばしていた索敵機より緊急入電:魚雷航跡発見ス。
日向が叫ぶ。
『回避!』
敵の狙いは航空戦艦だったが彼女は回避行動を取って1発目はギリギリかわした。次いで、2発目の航跡を発見。それは利根に接近した。
『なに?』
慌てる利根。しかし彼女は速力が出ず回避し切れない。
『あ』
疲労した利根の、もがくような。
しかし諦めたような叫び声が無線機から流れた。
我々には何も出来ないのか!
以下魔除け
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