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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第555話】
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ラは俺を見上げた。
「ヒルト、ドイツ語で書いても問題ないか?」
「あぁ、構わないぞ?」
「う、うむ。 ……ところでヒルト、ヒルトはどれくらいドイツ語が分かるんだ?」
真っ直ぐ見上げるラウラに、俺は素直に答えた。
「いや、殆どわからないよ。 今の世界共通語が日本語だからな、勉強しないわけではないがやはり新たに覚えるのはなかなかキツい」
「な、成る程……では、文字は……これだ」
そう言ってタッチペンで書いていくラウラ、何を書いてるのかよくわからないが書き終わると機械音声が聞こえてきた。
『次はシャッターを切ります。 ――フレームから外れています、近付いてください』
指示され、フレームに収まるように身を寄せる俺とラウラ。
ラウラの白い肌が徐々に赤みを差していく――そして、撮り終えると二十枚綴りのシールが出てきた。
「ん、写真とか苦手だが……たまには悪くないかな。 そういや、前に約束してたよな、二人で撮るって」
「ぅ、ぅむ。 ……覚えて、いたのだな」
「わはは、一応記憶力は悪くない方だからな、俺は」
そう言い、出てきたシールを半分に別けてラウラに渡した。
二人が写ったプリクラに書かれていたドイツ語――『エーヴィゲ リーべ』――意味は分からないもののラウラの表情を見るに【愛してる】辺りだろうと思った。
その後、クレーンゲームで獲得した黒ウサギのぬいぐるみが入った袋を持ち、美冬達に見つからないようにゲーセンを後にし、軍手類等を発注をしにラウラと二人で回った――ラウラは終始顔が赤かったものの、笑顔を絶やさず、楽しそうにしていた。
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