暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第555話】
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ら、ラウラ」

「……あ、ありがとうヒルト。 ……大事にするから、な?」


 嬉しそうにギュッと袋を抱くラウラに、俺は上手く取れて良かったと思った。

 ――と、入り口付近に聞き慣れた声が聞こえてきた。


「シャル、ゲーセンに来たかったの?」


 真っ先に視界に入ったのは美冬だった、後ろ姿だがIS学園制服故目立っていた。


「うん。 こういったところって僕入った事無いから。 だから興味があったんだよ」


 次に見えたのはシャルだ、美冬との会話に夢中らしい。


「私も初めて入るよ! 凄いなぁ……楽しそう!」


 瞳をキラキラさせていたのは美春だ、キョロキョロと辺りを見渡し、何にでも興味津々といった感じだ。


「ふむ。 少し煩いが……故に活気があるのだろうな。 ……しかし、様々な種類があるのだな」


 エレンの口調は淡々としつつも、何処か表情が楽しげに見えた。

 四人は夢中になっているため此方に気付いていなかった。

 ――と、突如ラウラに引っ張られてボックス型のゲーム機――通称プリクラ内へと連れ込まれた。


「ど、どうしたラウラ? 急に引っ張ったりして」

「じ、邪魔されたくないのだ。 ……可能なら、二人きりで……」


 そう告げるラウラ、軽く外を見るとシャル達はクレーンゲームをやっていた。


「そうだな。 てか折角だし、此をやるか?」


 ラウラに言うや、当の本人は目をぱちくりさせて俺に訊いてきた。


「ヒルト、これはなんだ?」

「写真が撮れるんだよ。 そんでそれがシールになって出てくるんだよ。 昔から女の子には人気のやつだな」

「な、成る程……」


 理解したのかしてないのか、とりあえず画面を覗き込むラウラに俺は――。


「やってみるか?」

「え? ――だ、だが私は今すっぴん――」

「すっぴん? 元が可愛いから大丈夫だって」

「か、かわっ!?」


 一気に顔が真っ赤に染まるラウラ、その隙に俺は硬貨を投入した。


「んじゃ、先ずはフレーム選ぼうか?」

「わ、ど、どうすればいいんだヒルト! そ、それに急にか、かわ、可愛い等と――」

「ん? 可愛いから可愛いんだよ。 ……ラウラ、黒ウサギのフレームあるぞ?」

「う、ぅぅ。 ……そ、それで構わなぃ……」


 今にも湯気が出そうなラウラを他所に、フレームを選ぶと今度はタッチペンで文字が書ける状態に切り替わった。


「ほら、ラウラ。 好きな言葉を書いて良いぞ?」


 タッチペンを手渡すと、恐る恐る画面をなぞる様にペンを滑らせたラウラ。

 あくまでも試し書きだろう、直ぐ様消すとラウ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ