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IS―インフィニット・ストラトス 最強に魅せられた少女Re.
第三話 甘くないんです
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斑さんが勝つにはそれしか無いのです。幸い、オルコットさんのブルーティアーズはデータで見る限り典型的な射撃型で、近接装備はナイフ一本しか見当たりません。
接近することさえ出来れば勝機も見えるでしょう。
……え?私の対策ですか?そこまで私は親切じゃありませんし、その事は織斑さんにも伝えてあります。
「……問題無さそうですね。素人とは思えませんよ。では次はより実戦に近付けてみましょう。」
次のデータを織斑さんの打鉄に送ります。
『……何だ、これ?』
「私が昔使っていた弾幕回避訓練プログラムです。開始、とかスタート、とか言えば始まりますよ。」
……さて、どこまで耐えられるでしょうか?
『よし……スタート!』
その言葉と同時に、織斑さんの視界には十数挺のマシンカノンが表示された筈です。それも、四方八方に。
「“それ”、避けて下さい」
『無茶言うなぁぁぁぁぁぁぁ!?』
「ああ、因みに被弾すると……」
『うわっ!?』
「……ちょっと遅かったですね。」
このプログラムの製作者は三枝博士です。彼女の作るものが只の弾幕回避だけで済む筈はありません。
『あなた、被弾したの?そんなんじゃ絶対勝てっこないわよ、分かってるの?この程度の弾幕も躱せないなんて才能無いんじゃないの?第一あなたが一発不用意に被弾するだけで私達技術者に余計な仕事が……』
『うおっ!?何だこりゃ!?』
「そのプログラム、被弾すると製作者の嫌味が5分間垂れ流される仕様になっています。」
『何だよその仕様……げ、また!?」
『あなたねぇ……また被弾したの?この短時間でよくもまあホイホイと当たるわねぇ……カトンボの方がまだいい動きするわよ?………』
約三時間後、げっそりとしてアリーナを後にした織斑さんを見送った後、私はもう一度アリーナに戻ります。
「待たせて済みません、ジル。」
「良いって事よ!面白い物も見れたしね?」
いつの間にか、アリーナの中央には赤毛のルームメイトが立っています。ーーーーISを纏って。
ネイビーカラーのラファール・リヴァイブ。癖の無い汎用機です。
「じゃあ……お願いします。」
「ええ……いつでもどうぞ?」
友人のどこか楽しそうな声に釣られて笑いつつ、心の中で相棒の名前を呼びます。
(来て……《玉鋼》)
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