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IS―インフィニット・ストラトス 最強に魅せられた少女Re.
第三話 甘くないんです
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「……どう、とは?」
「惚けないでよ!織斑君よ。」
うーん……そうですね……
「筋は良さそうですね。本人の努力次第では化けると思いますよ?」
「あー……そういう事じゃないんだけどさ。いや、楓に聞いたのが間違いか。」
「……よく分かりませんが聞き捨てなりませんね。」
全くもって失礼千万です。一体何が聞きたかったのでしょうか?
「まあそれは置いといて……楓、初日から派手に喧嘩売ったわね。」
その話もですか。あなたは確か三組でしょう?
「別に売ったつもりはありません。」
「確かに……どっちかってと楓は買う派だもんね。」
「………買ったつもりもないんですけどね。」
ただオルコットさんが『どうぞタコ殴りにして下さい。』と言うので『喜んで。』と答えただけです。
「それでそれで?勝算はあるの?」
「無かったらあんな大口叩きません。」
既に勝つ為の道筋は幾つか見えています。後は実行出来るかどうかだけです。
「私も三組のクラス代表になったからね。楓と戦ってみたいし、応援してるよ。」
「ありがとうございます。期待に添えるよう、微力を尽くしますよ。」
応えつつノートPCを起動して、オルコットさんのデータを表示。自分のイメージと重ねつつ、頭の中で何度もシミュレートを繰り返しました。
Sight Out
IS学園の職員室。レディススーツに身を固めた元世界最強が、手元の端末に表示された二つのデータを見比べて何やら難しい顔で考え込んでいた。
「織斑先生、何見てるんですか?」
「ん?いや、な。」
「……オルコットさんと楓ちゃんのデータですか?」
楓ちゃん。元代表候補生である山田真耶は、楓とも面識があった。
「……山田先生、この二人の戦い、どう見る?」
「そうですねぇ……」
近接武器はショートブレードしか無いが射撃戦闘に絶大なアドバンテージを持つブルーティアーズ。
交戦距離を選ばないが色々と『尖った』性能を持つ玉鋼。
「うーん……私が知ってる頃の楓ちゃ……神宮司さんならオルコットさんに勝つのは難しいですけど……」
「十中八九それは無いだろう。……アレは歩みは遅いが止まる事を知らない。」
織斑千冬が神宮司楓を最初に見たのは四年前、まだ現役だった時の事だ。当時最年少のテストパイロットとして楓の名はそれなりに知られており、千冬もその噂を聞いて訓練を見に来ていた。
様子を見ていてすぐに分かった。神宮司楓に才能は無い。あるシステムに対して高い適性を持つがそれだけ。ISランクもCだった。
しかし、誰よりも力に餓え、強さに貪欲だった。
最初は興味からで、彼女に訓練を
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