第十九話:邂逅
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抜いたラウラに投げつける。
その時、左足に激痛が走った。最初に現れたラウラ・ボーデヴィッヒが、ラシャの左大腿部に細身の剣を突き刺していたのだ。
「ぐぅおおおおおお!?」
ラシャはホルスターに収められていた支給品の拳銃を抜いた。しかし、既に動きを読まれていたのか、側面に回り込まれてしまう。
気づけば、周囲を三人のラウラ・ボーデヴィッヒに囲まれていた。眼前に一人、背後に二人。一向二裏と呼ばれる集団戦法だ。現代の戦闘機戦にも応用されており、かの赤穂浪士や新撰組が好んで使ったとされる戦い方だ。常に不意打ちと言う形で絶対的有利な状況を武器に戦ってきたラシャにとって、この状況は余りにも絶望的だった。
今まで一方的に命を奪ってきた狩人が、遂に狩られる立場に追い込まれてしまったのだ。
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