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ソードアート・オンライン〜神話と勇者と聖剣と〜
SAO:アインクラッド〜神話の勇者と獣の王者〜
神話剣
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のだろうか。非常に明るい緑色のロングコートだった。淵には赤いラインが走っている。下は白いズボンを穿いていて、腰には赤いさやに納まった物々しい剣とも刀とも取れる刃物。

「久しぶりだな、二人とも。あ、エギルさん、買い取り頼むよ」
「お、おう……」

 ほとんど空気と化していたエギルの前にアイテムを出して、それを換金した男はキリト達の方向を向くと、表情を困惑のそれに代えて、言った。

「で?どうなってんのこれ。もしかして俺すっごくでてきちゃいけない場面で出てきた?」
「当たり前だ馬鹿野郎!!」

 さらに別の声。野次馬をかき分けて二人目の人物が現れる。

 黒い髪に肩の出た黒いコート。キリトのそれと似通ってはいてもどこか異なるそれを纏った男は、肩に赤い子龍を止まらせていた。SAOでは非常に珍しい《ビーストテイマー》だ。

「いつもいつも周りの状況を確認してから行けと言っているはずだ!!まったくお前は周りの空気を考え観ずに……」
「まぁまぁ。俺らの登場が事態をいい方向に持ってくかもしれないじゃん」
「そういう問題ではないんだよ!!」

 もう見間違えない。

 この二人は、キリトもよく知っている人物だった。

「セモン、ハザード……」

 緑の方の少年はセモン。一級の刀使いとして名をはせるプレイヤーだった。腰に差した刀は同時に片手剣としても使える強力な武器、《草薙の剣》。

 もう一人の黒い方はハザード。最強クラスのプレイヤーだが、あまり戦闘をしないことで有名だった。肩にとまっているのは彼の使い魔、《レノン》。

 二人は、このアインクラッド最強クラスのコンビ、《聖剣騎士団》として名をはせるプレイヤー。

 つまりは、この世界最高峰の剣士であるということに他ならなかった。
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