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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン69 封印の神と『D』
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ディストピアガイ 攻2800→2000

「おいおいエド、融合召喚をしたのはいいが、むしろドリルガイ2体の方が僕に与えられるダメージは高かったんじゃないか?」

 そう、アモンの言う通りだ。確かにせっかく当てたダイヤモンドガイの効果を使いたいという気持ちはわからなくもないが、強者の苦痛が存在する以上高レベルモンスターをわざわざ呼び出すのはむしろ悪手のはず。ディープ・ダイバーの守備力を突破できないというのならわからなくもないが、ドリルガイのままでもギリギリ戦闘破壊からのダイレクトアタックという動きは可能だったはずだ。
 だが、それこそがエドにとっては最高の展開だった。

「いや、むしろ礼を言うよアモン、君が強者の苦痛を使ってくれて。これで、ディストピアガイのエフェクトのために僕が下準備をする必要がなくなったわけだからね」
「なんだと?」
「今にわかるさ。だがまずはディストピアガイのファーストエフェクト発動、スクイズ・パーム!このカードが場に出された時、墓地のレベル4以下のディーヒーロー1体の攻撃力分のダメージを与える。僕が選ぶカードは当然、ドリルガイによる1600ダメージだ!」

 アモン LP3500→1900

 ディストピアガイの効果により、アモンのライフが一気に半分近く削られる。だが本命はむしろ、その次の効果だった。ディストピアガイが掌をかざすとそこに穴が開き、凄まじい勢いで周りの空気が、そしてアモンのディープ・ダイバーが吸い込まれていく。

「ディストピアガイのセカンドエフェクト発動、ノーブルジャスティス!このカードの攻撃力が変化しているときに1ターンに1度、カード1枚を破壊しその数値を元に戻す!」
「効果破壊か……!」

 ディープ・ダイバーは、アモンの言葉通り戦闘破壊でなくては効果を使えない。しかもアモン唯一のモンスターが破壊されたことで、もはやその身を守るものは何もない。補給部隊によるドローのリスクはあるものの、確実にエクゾディアのパーツをデッキトップに置くディープ・ダイバーの破壊を優先したのだろう。

「バトルだ、ディストピアガイ!ディストピアブロー!」

 ディストピアガイが飛び上がると、その拳に光が集まる。落下速度を加えての渾身の一撃が、アモンめがけてまっすぐに突っ込んでいった。
 そう、確かにこの攻撃が通りさえすればエドの勝ちが決まる。だけど、1度だけとはいえアモンとデュエルをした僕にはわかる。あのアモンが、こんな簡単に勝負を譲るわけがない。その予感は、すぐに正しいことが明らかになった。

「単調な攻撃だな。トラップ発動、次元幽閉。攻撃モンスター1体を除外する!」

 もはや守るものはないと思われたアモンの目の前の空間に亀裂が走り、その向こう側に亜空間が覗く。ディストピアガイの抵抗虚
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