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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン69 封印の神と『D』
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から発動。自身が戦闘破壊されたバトルフェイズ終了時、デッキからモンスター1体を選びデッキトップに置く。僕が選ぶモンスターはこのカード、封印されしエクゾディアだ」
「エクゾディアだと!?」

 エクゾディア。頭と四肢を手札に全て揃えることで問答無用の勝利が確定する、恐るべき可能性を秘めたカード。相手がそれを利用しての勝利を狙っているとなると、通常想定される対ビートダウンでの戦術は通用しない。むしろ対策すべきはその手札、そこに何体のパーツが存在するかだ。
 だが、エド・フェニックスもまた、ただのデュエリストではない。世界のトップを走るプロとして、当然そのようなデッキと対戦した経験もあるはずだ。

「さて、僕のターンがまだ終わっていなかったな。永続魔法、デーモンの宣告を発動。1ターンに1度500ライフを支払カード名を1つ宣言し、デッキトップがそのカードならば手札に加えることができる。当然このターンに宣言するのは、封印されしエクゾディアだ」

 アモン LP4000→3500

 宣言も何もあったものじゃない。あのカードは、たった今ディープ・ダイバーの効果で置いたばかりのカードじゃないか。これで、最低1枚のパーツがアモンの手の中にあることになる。

「さらに魔法カード、浮上を発動。墓地からレベル3の水族モンスター、ディープ・ダイバーを守備表示で蘇生させる。カードを伏せ、これでターンエンドだ」

 ディープ・ダイバー 守1100

 エド LP4000 手札:0
モンスター:D−HERO ドリルガイ(攻)
      D−HERO ディバインガイ(攻)
魔法・罠:1(伏せ)
 アモン LP3500 手札:2
モンスター:ディープ・ダイバー(守)
魔法・罠:強者の苦痛
     補給部隊
     デーモンの宣告
     1(伏せ)

「僕のターン、ドロー。このメインフェイズ、ダイヤモンドガイのエフェクトにより墓地の置換融合を発動!これにより僕のフィールドのモンスターのみを素材とし、融合召喚を行う。運命の岩盤を穿つ英雄よ、天与の使命背負いし英雄よ、暗黒の未来を統一し、理想郷へと歩むがいい!カモン!ディーヒーロー、ディストピアガイ!」

 ドリルガイとディバインガイが飛び上がり、空中で混じり合い新たな姿となる。額にDの文字を意匠として刻み込み、全身を青いボディスーツのようなもので完全に覆った青いヒーロー。だがその姿はディーヒーロー特有の英国風というよりはむしろアメコミ的で、まるでヒーローの存在しない世界(ディストピア)でダークヒーローが無理に正義のヒーローであることを強要されているような歪さが感じられる。その歪さこそがまさに、決してユートピアではないディストピアとしての象徴なのだろうか。

 D−HERO
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