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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン69 封印の神と『D』
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ちらのことはこの俺に任せて存分にやってこい」

 そこまで聞いたところで、我慢できずにふふっと笑う。何がおかしい、と問いたげなヘルカイザーに、思ったことを率直に言う。

「ごめん、なんだかちょっと安心してさ。どんなに外面が変わっても、信じる理念が変わっても、やっぱり中身は僕の知ってるアカデミアの皇帝、カイザーそのままだったからさ」
「そう見えるか?」
「うん。もちろんあの時のカイザーと今のヘルカイザーは全然違うさ。だけど本当に奥の奥、一番奥の芯の部分は何一つ変わってないね。帰ったら吹雪さんにでも聞いてみればいいよ、多分僕と同じことを言うだろうから。それじゃ、ヘルカイザー。またいつか、手合せをお願いしてもいいかな?サイバー・ダークの相手、一度でいいからやってみたいんだ」
「……わかった。ただし、生半可な覚悟で俺の相手が務まるとは思うなよ?」
「お手柔らかにお願いします。じゃあ覇王に続きもう1回、王様倒しての下克上と洒落込んでくるよ」

 その言葉を最後にヘルカイザーに背を向け、エクゾディアの背中を目印に歩き出す。
 もちろん、一筋縄でいく相手ではないだろう。それでも、ここでアモンを止める必要がある。出来なかろうがなんだろうが、それでもやらなくてはいけないのだ。 
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