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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン69 封印の神と『D』
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たいだろう……普通なら、な。今の僕はもうこれまでのアモン・ガラムではない、この世界の新たなる王だ。王の前に、そんな小細工が通用すると思うな!このターンで終わらせてみせよう、光栄に思うがいい。この王の最初の相手を務める栄誉を、お前にくれてやるのだからな。ドロー!」

 連続してのドローにより、アモンの手札は既に7枚。だが肝心のエクゾディアパーツは、そのうち3枚が墓地にある。残りの2枚はデッキに眠っているのか、それともすでに手札にあるのか。仮に手札にあったとして、パーツの揃っていないエクゾディアでいったい何をしようというのか。だが、アモンはそんな疑問などお構いなしに更なる行動に出た。

「魔法カード、おろかな埋葬を発動。デッキに眠るエクゾディアパーツ、封印されし者の右足を墓地へ。さらに手札の封印されし者の右腕……僕はこのカードを召喚する」

 封印の扉が内側からひしゃげ、右腕がそこから飛び出してくる……だが、その手首はまだ内側の空間から鎖に繋がれており、体の他の部分は出られないようだ。

 封印されし者の右腕 攻300

「何を企んでいるのかは知らないが、ここでその腕を潰せば問題ない!速攻魔法、エネミーコントローラー!僕が選択するのは2つ目の効果だ。ダイヤモンドガイをコストとして、その右腕のコントロールをこのターンのエンドフェイズまで得る!」

 巨大なゲームコントローラーがエドの頭上に現れ、2本のコードが伸びてそのうち1本がダイヤモンドガイに繋がれる。そしてもう1本がフィールドをうねり、蛇のような動きで右腕に迫る。だがそのコードを突然扉から出てきたもう1本の腕、手首の鎖を強引に引きちぎって自由になった巨大な魔神の左腕が空中で握りつぶした。
 しかもそれだけにはとどまらず、自分が引きちぎった鎖を振り回すことでもう片方の端にいたディストピアガイの体を束縛し、そのまま軽々と宙に舞わす。縛られたまま周りの壁に何度も何度も叩きつけられたディストピアガイの体から次第に生気が抜けていき、力を失い地面に落ちるまでにそう時間はかからなかった。

「速攻魔法、ディメンション・マジック。僕の場に魔法使い族モンスターの封印されし者の右腕が存在することにより発動条件を満たしたこのカードの効果により、右腕をリリースして手札の魔法使い族、封印されし者の左腕を特殊召喚。さらに追加効果により、ディストピアガイには退場してもらった」

 封印されし者の左腕 攻300

「ディストピアガイが……!だが、僕のライフはまだ4000ある。いくらモンスターを除去していようと、エクゾディアを狙うデッキで1ターンに4000ダメージなんて出せるはずがない!」

 エクゾディアは他に例を見ないその独特な勝利条件から、他のデッキとは全く違う構築をすることをプレイヤーに半ば強
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