ターン69 封印の神と『D』
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ーは爆発力こそ確かにあるが、反面恐ろしく脆い代物だ。ねじ伏せられる前に勝負を決めないと、厄介なことになりかねない。
「お前が王だと?エコーの命を踏みにじって得たその力でか?そんなこと、この僕が認めるものか!」
「なら、試してみるかい?一応、まだ君のターンは続いているが」
「いいだろう……!僕は魔法カード、デステニー・ドローを発動!手札のディーヒーロー1体を墓地に送ることで、カードを2枚ドローする。バウンスされたBloo−Dを墓地に送り、ドロー!」
エクゾディアのパーツのほとんどは、手札抹殺と魔神火炎砲によって墓地にある。おかしい、エドの言った通りアモンのデッキはサルベージ型ではなくサーチ型の【エクゾディア】のはずだ。勝ち筋がまだ残っているとは思えないのに、なぜあんなに余裕があるのだろう。
だがその異常さも、激情に囚われたエドは見過ごしてしまう。最もそれも無理はない、そもそも僕がそのことに気づけたのだって、こうして身動きひとつとれない状況で第三者として見ているという特異な状況にあったからこそだ。
何も起きないでくれ、アモンのはったりであってくれ。心からそう願うが、同時に嫌な予感が徐々に大きくなっていくのも感じる。
「速攻魔法、サイクロン!魔神火炎砲を破壊する!」
「いい判断だ。このカードは1ターンに1度しか効果を使えないからな」
強力なバウンス能力を秘めたカードが破壊されてなお、平然とした様子のアモン。その様子を見て、嫌な予感が確信に変わった。間違いない、まだアモンは何かを隠している。
「カードを1枚セットし、セメタリーに眠るディバインガイのエフェクト発動!僕の手札が0枚の時にセメタリーの自身と他のディーヒーロー1体を除外することで、デッキからカードを2枚ドローする。デビルガイとディバインガイを除外し、ドロー……そして今伏せた魔法カード、死者蘇生を発動!僕のセメタリーからダイヤモンドガイを守備表示で召喚し、エフェクト発動!デッキトップの通常魔法、デス・メテオを墓地に送る!」
「やった!」
土壇場でのエドの引き、そしてその落ちの良さに思わず声が出る。デス・メテオは発動さえすれば、問答無用で相手に1000のダメージを与える通常魔法。本来ならばその火力と引き換えに相手ライフが3000以下の時に使えないというデメリットがあるものの、ダイヤモンドガイの効果ならば発動コストも条件も、その全てを踏み倒して結果だけを利用することができる。
D−HERO ダイヤモンドガイ 守1600
「さらに僕は、この2枚のカードをセットする。これで次の僕のターンのメインフェイズ時、僕の勝利が確定した。例えお前が本物の王だとしても、この結果を覆すことは不可能だ!」
「なるほどな。確かに通常ならば、この状況はいかんともしが
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