ターン69 封印の神と『D』
[12/19]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ィストピアガイ!ディストピアブロー!」
「馬鹿な、ヘリオスフィアの効果で攻撃は……!」
「それはどうかな?Bloo−Dが場に存在する限り、相手の場に存在するすべてのモンスター効果は無効となる。よってヘリオスフィアも、ただ守備力が高いだけの下級モンスターに過ぎなくなった」
その言葉通り、ヘリオスフィアの呪縛から解き放たれたディストピアガイが飛び上がりざまの拳を叩き込む。本来攻撃力では最初から勝っていたその一撃は、長いことフィールドに鎮座していたヘリオスフィアをついに粉砕した。
D−HERO ディストピアガイ 攻2800→防覇龍ヘリオスフィア 守1900(破壊)
「ヘリオスフィアの破壊により、カードをドローする」
「もう遅い、これで全て終わらせる……!Bloo−Dでダイレクトアタック、ブラッディー・フィアーズ!」
D−HERO Bloo−D 攻1100→アモン(直接攻撃)
伏せカードもヘリオスフィアも取り除かれて焼け野原となったアモンのフィールドに、鎮魂歌のごとくBloo−Dの血の雨が降る。レベルの割に素の攻撃力が低いBloo−Dには強者の苦痛の影響も大きいが、アモンのライフはそれ以上に少ない。文字通りの血煙が視界を遮り、その中にアモンの体が消えていった。
「これで……」
精根使い果たしたと言わんばかりのエドが、エコーに声を掛けようとする。だが、その言葉が最後まで続くことはなかった。突如血煙を突き破って伸びた1対の太い腕、鎖に繋がれた黄色い2本の腕が、Bloo−Dの血を無造作に振り払ったのだ。そのまま掌を合わせるようなポーズをとった腕の間に、次第に炎が集まっていく。
「何!?これは……」
アモン LP300
それを見た瞬間、思わず自分の目を疑った。アモンのライフが、まだ減っていない。そしてますます強くなる炎の向こうから、アモンの声が洞窟に反響して聞こえてくる。
「エド。君の犯したミスはたった1つ、僕の2枚の伏せカードのうち運命の発掘の方を破壊してしまったこと。たったそれだけのこと、だがその致命的なミスがこの結果を生んだんだ。Bloo−Dの存在が、魔神の怒りを呼び起こした。永続トラップ、魔神火炎砲……1ターンに1度手札、またはデッキからエクゾディアパーツまたはその派生形のエクゾディアカードを墓地に送ることで、相手の場のモンスター1体をバウンスする。千の軍勢を一夜にして焼き滅ぼす、魔神の怒りを受けてみろ!」
その言葉をきっかけに、エクゾディアの物であろうその両腕が限界まで溜めていた炎の力を解き放つ。究極のDの名を関するBloo−Dが、僕をあれほど苦しめ行動を縛ってきたエドの切り札が、塵一つ残さず焼き滅ぼされた。
「魔神火炎砲……Bloo−D
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ