第十一話「狙われた一夏」
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。ジオンと連邦が共同で開発した極秘の機体の一つでもある。ちなみに、嶺アムロの機体も純連邦だが同じように極秘の機体だ。しかし、テム博士によって解読不能なブラックボックスの機能が搭載されているため問題はないが、一方のユニコーンにはその機能が乏しい。よって、IS学園に滞在中、一夏の身に危険な迫らぬよう私が護衛につくこととなった……」
その説明を耳に、周囲はそこそこな納得を得た。
「そうだったのか……でも、IS学園にまで来て俺の護衛はともかく、よくIS学園の人間が許可しましたね?」
「ISも、MSも、それなりにうまく付き合わなくてはならないようだからな? 何があっても、関係の悪化が原因による『戦争』だけは避けたいのだろう……」
と、マリーダ。確かに一理ある。
「ん? じゃあ……マリーダの姉ちゃんが一夏の部屋に来るってこったぁ、俺はどうすうんだ?」
そこで、ようやく該が気づいた。
「ああ、お前は隼人の部屋へ行くようにとのことだ」
「じゃあ、俺はどうなんだ?」
ジュドーは最終的に一人余ることになった自分のことを問う。
「ジュドーは、フォルド教員と一緒になるようだ」
「うっそぉ〜!! 嫌だよ! 教員とだなんて……ましてやフォルド先生とだろ?」
別に、フォルド先生は生徒からは好感のある人材だが、鼾と寝相が最悪で有名なのだ。
それに、寮の中でも教員と寝るのだって抵抗がある。
「どうせ寝るなら、ノエルちゃんとがよかったな〜?」
「ま、なんとかなるさ? それよりも……マリーダさん?」
そう、カミーユはふと彼女の手元を見た。
「どうした?」
「飯……食わないんですか?」
「ああ、問題ない。携帯食で済ませるつもりだ」
「そんな! 体壊しますよ?」
「いつものことだ」
「俺、マリーダさんの持ってくる」
と、カミーユは背からは外れてマリーダの食事をとりに行った。
「あ、待て……」
呼び止めようとするも、カミーユは行ってしまった。
「気にしなくてもいいですよ? マリーダさん。俺たちの仲間ってことなら学園側も文句は言いませんから」
隼人は、そういってマリーダに言うと、こう続けた。
「そういえば……マリーダさんの事はMS側の先生も知っているのかな?」
「心配いらない。あらかじめ貴殿らの教員に連絡を取っておいた……」
そういうものの、そんな彼女の背後からある人物が気安く声をかけてきたのだ。
「ヨッ! 彼女? 君、どこの娘?」
フォルドである。軽く、ナンパ男である彼はクールなマリーダを一目で気に入り、後ろから彼女の肩を掴んだのである。
「ふぉ、フォルド先生!」
隼人が止めるも、フォルドは無視してナンパし始めた……が。
「フン……」
マリーダは自分の肩に添えられたフォルドの片手を掴むと、それをグイッと捻り回した。
「い、いてて
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